[BlueSky: 1271] Re:1267 遺伝子操作と農薬


[From] can32960@pop07.odn.ne.jp (yuichiro) [Date] Sat, 15 Jan 2000 07:29:46 +0900

みなさんこんにちは。小宮です。

横山さんが御紹介されたノバルティス社主催のシンポの報告を拝見しました。
種を超えた遺伝子組み替えというものも自然界で行われているのですね。知り
ませんでした。

小渕首相が提唱している「ミレニアムプロジェクト」では、今年度の日本の
重要プロジェクトとしてヒトゲノム、イネゲノムの解析、というのがあげら
れていました。

http://www.sta.go.jp/millennium/2k3_2.html

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<ヒトゲノム分野>
痴呆、がん、糖尿病、高血圧等の遺伝子情報等の解明及びヒトゲノムの多様性解明。
遺伝子情報を利用した新薬、診断・治療法の確立など実用化に向けた技術開発。
細胞機能の解明・利用のための研究・技術開発。
バイオインフォマティックス技術による遺伝子情報の分析・活用。

<イネゲノム分野>
イネゲノムの有用遺伝子解析及び実用化に向けた技術開発。
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日本でも、食料危機に供え、イネの遺伝子解析、遺伝子組み替えを今後積極的
に行う、という方針だと思います。遺伝子組み替えの是非はともかくとしても、
バイオ技術というものはこれからの日本からは切っても切りはなせないものに
なると思います(経済効果、という意味を含めて)。

そういえば、nature4月号の遺伝子組み替え技術に対しての総論の中に、日本
の現状に対する解説がありました。

http://www.kcn.ne.jp/~gauss/wen/gmfoods.html

ー日本は自給のために GM 作物を推進しようとしているー

食料自給率が低い日本にとっては、海外に依存してしまわないためにも、バイオ
技術の開発には力をいれる必要があるのかもしれません。もちろん、だからと
いって遺伝子組み替えには生態系に大きな影響を与える、という側面があること
も事実だと思います。従来の交配を含んだ、高品質育種技術が、多数の植物種を
絶滅させ、生物多様性を失わさせている、という記事もどこかで読みました。
欧州や発展途上国でも強い規制を望む声がありますし、しっかりとした環境への
評価は続けていってほしいと思います。

「環境評価を原則義務化=バイオ議定書交渉で妥協案ー共同通信」
http://www.kyodo.co.jp/cgi-bin/getk2story?DBase=K-II&format=html&content=summary&date=20000112&gid=A003-1&image=yes

あまりに技術の進歩が早すぎてついていけない面があるのですが、僕もよく分か
らないながらも、いろいろと勉強して、正しい判断をしたいなあと思っています。


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