[BlueSky: 1242] Re:1241 少子化問題・人口減少


[From] "Hiroyuki Sagawa" [Date] Wed, 12 Jan 2000 00:35:11 +0900

みなさん、こんばんは、佐川です。


『地球人口百億の世紀』読みました。とても参考になりました。
とりあえず、〈21世紀は大転換の世紀〉ということは解りました。

《和尚さん》
> 気持ちは私も共通ですが,「そもそも論」をしている余裕は私たちには
> 無いのです。

《佐川》
> > 人口増加が何時かは頭打ちになって減少に転じるのは,ごく自然
> > な事なのに、何故それをことさら「問題」と騒ぎ立てるのかが
> > 私には理解できません。

> 少なくとも私の周りには,そのための具体的対策に追われる人々は居ても,
> そもそも論を今更する人が居なかったので,思わず多弁になりましたが,
> 私の危機感を理解して頂けたでしょうか?

これは、私に対してですよね?
よく解りました。ただ、私はそのような現場の努力を知ることができませんので
新聞・TVが垂れ流すイメージに対しての印象をメールしたわけです。

理科年表(CD-ROM)で調べてみたところ、戦前の人口ピラミッドは、きれいな
富士山型をしているわけです。つまりたくさん子供を産んでもその多くは成人
できなかったのだし、だからこそ、また、多くの子供を産んだともいえるわけです。
しかし、それによって多くの親が悲しみ、子供を死なせたくないと願っていた
わけですよね。そして戦後になって、我々の生存する環境の改善が進み、子供
も、大人も死ななくなり、親たちがいつも願っていたことがかなりの程度実現した
結果が、現在の高齢化社会ですよね。まずこれは喜ぶべき事だと思いますし、
この長寿社会にふさわしい社会システムを再構築する大事業に参加できること
は名誉なことだと私は思っています(ちょっと大袈裟ですね)。

マスコミの報道に限ると、長寿社会に向けてよりよい社会を再構築していこう
という前向きな問題意識が希薄で、ネガティブな印象を強調するのはちょっと
どうかなと思ったわけです(私の勝手な印象ですが)。


> それから,今の高齢世代が年金を貰いすぎているという評論家や,一部頭の悪い
> 若者が居ますが,彼らの時代には戦争があったことを忘れてはいけません。
> その損害賠償はだれもしていない,国家もです。一部戦死者への恩給くらいで
> しょう。死の恐怖に対する購いを考えれば彼らはちっとも得などしてません。

たしかに、戦争を生き抜き、戦後の超高度成長を担ったのは、彼らですから、
それにふさわしい対応をすべきだとは思います。しかし、莫大な不良債権
(環境問題も含めて)を残したのも彼らですよね、であるなら、たとえば、
『これから、何世代にもわたって不良債権を片づけなければならないのであ
るから若い世代が一方的に利益を受けるわけではない。とすれば、高齢者
自身もいくらかは、負担しても良いのではないか?』この位のことは、言っても
良いのではないですか?


>親の世代は,戦後の飢餓を生き抜いたのです。これらの人々の,それでも未来
> への投資が我々を生存させているとしたら,どうして,「人口は多すぎる」,
> 「少なくなって何の問題なのか?」と言えるでしょうか?

気持ちはよく解りますが、環境問題を考える場合、そういう考え方が出てくる
のは仕方がないと思います。


とりあえず、この辺で失礼します。
佐川でした。



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