[BlueSky: 1235] Re:1233 少子化問題・人口減少問題


[From] ymizuno@yo.rim.or.jp (水野義之 Y.Mizuno) [Date] Sun, 9 Jan 2000 21:52:27 +0900

一ノ瀬(尼崎市)さん、水野(茨木市)です。


>・金銭・物質面での不足
>・時間の不足
>
>といった、人間を取り巻く制約条件から説明されることが多いと思います。
>
> この考えでは「人間自体は変化していない」事を前提にしていますから、
>制約条件を取り除いてやれば、出生率は高まるはずです。
> けれども、税制や福祉制度で対策を講ずることによって、出生率を回復さ
>せることに成功した例があるのでしょうか?私は聞いたことがありません。

ドイツでは、Kindergeld (子供金?)といって、2人目の子供には、
国から手当がつく、3人目にはもっとつく、金額は、確か15年前くらいで
2人目の時で1万5千円くらいだったと思いますが、そういう制度がありました。

そういうのが何もない日本では、出生率がどんどん下がっていて、
かろうじて社会体制とか制度で支えようとしている欧州(上記のような制度
は、確か、フランスにもあったように思います)では、そこまで悪化していない
わけです。

それが何か、別の原因によるものなのか、どうなのか、わかりません
(因果関係を社会的に証明することは、一般に、極めて、困難ですから)。

>
> そうなると、人間自体の質に、何らかの、不可逆的な変化は起こっていな
>いかと、疑問の目を向けたくなります。
> この数年、幼児虐待の事例が多く報道されるようになりましたが、虐待を
>繰り返す親に対して、
>・金銭・物質面での不足
>・時間の不足
>を取り除いてやっても、子供をちゃんと育てるようになるとは、私には信じ
>られないのです。

社会的にやれるようになるには、時間がかかると思いますが、
できない、ということは、ないと思います。



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Yoshiyuki MIZUNO 水野 義之(大阪府 茨木市) ymizuno@yo.rim.or.jp
Office: 京都女子大学 "現代社会学部" http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/
mizuno@kyoto-wu.ac.jp Tel&fax: 075-531-7104 fax: 075-531-7102
 


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