[BlueSky: 1203] Re:1197 技術の社会的管理 


[From] tetsuya_yamamoto@petc.re.nsc.co.jp [Date] Mon, 20 Dec 99 14:17:03 +0900



山本です。こんにちは

一ノ瀬さん詳しい説明ありがとうございます。

> ただ、見方を変えると、小型分散によるメリットが出てくる場合は、
>確実にあると思います。
> 例えば、マイクロガスタービンによる発電、という話を聞いたことが
>あります。
> これは、100kWに満たない小型の発電設備で、小さめのビルやマ
>ンション一軒分の電力しか供給できませんし、発電効率もせいぜい30
>%です。40%を越える、大型の新鋭火力発電所よりもずっと発電効率
>は劣ります。
> しかし、ビル一棟分にしか電力を供給しないため、送電ロス(5%程
>度)と送電設備の維持管理が不要になります。設備コストも低減されま
>す。

どうやら、TOTALコストを考えるとどっちもどっちかなぁ?
という気がしてきました。(わらい)
つまり厳密にcase by caseの評価で判断しないとなんとも言い難いということですね。


> なにより、廃熱の利用が容易です。

> 廃熱を、お湯などの形で遠距離まで運ぶことは、ロスも大きければ、
>大規模な投資も必要になります。
> ビル一軒分であれば、こういった点は問題にならなくなります。
> コジェネレーションシステムとしてみた場合の効率は、60%を越え
>るということです。

私も、ヒートアイランド現象を考えたときに思ったことなのですが
季節による差が重要になると思います。
冬はそのまま暖房に使えるのですが、夏には周辺地域が加熱されますます暑くなり
冷房を使う→電気使用量が上がる→暑くなる。の無限ループかなぁ?
(冷房も、ガス冷房などの方式もあるのですがそれでも廃熱量は大きくなる?かも・・・)

という問題もあるのではないかと思いますが?この点はいかがでしょうか?


> ただし、身近で火力発電する以上、排ガスは出ます。
> 幾ら、低NOx化の技術が進歩していると言っても、”少しでも出る
>のなら、絶対にイヤだ”という主張を優先すると、この技術はあまり使
>えません。
> CO2排出削減とのトレードオフを、どう考えるかで決まるでしょう。

やはり排ガス対策はさけて通れないような気がしてきました(笑い)
少量処理ではコストがかさ無という問題は大きなものでしょう。
自動車の排気ガス対策が遅々として進まない事と同じようになると心配ですね。


いかがなものでしょうか?

小型化と大型(従来)を
個別に検討した事例などないものでしょうかねぇ??

やまもと



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