[BlueSky: 1181] Re:1170 原子力発電所の閉鎖


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 13 Dec 1999 18:30:29 +0900

こんにちは、葛貫です。

伊東さん:
>個人的には色素系太陽電池に期待していたんですが、
>最近発表がほとんど有りませんね。どうなっているんでしょう?
> #簡単に言えば光触媒で発電すると言う感じ。


今日の夕刊に載っていたのですが、植物の光合成をヒントに、
飛び出した電子を補う鉄を含んだ有機化合物フェロセン、
光を受けると電子を放つ葉緑素に似た構造のポルフィリン、
その電子を受けとるサッカーボール型の炭素分子C60を一列に
つないで棒状の分子をつくり、それを金の電極上に並べて膜に
することにより、量子収率25%の太陽電池を作ることができた
そうです。

私の学生時代は、「固定化酵素」なる概念が出始め、今迄、
デリケートな条件を設定し、複雑な段階を踏んで合成していた有機
物質が微生物やその酵素を利用し、分離技術を確立することにより
常温、常圧の簡易な施設で得られる可能性がでてきた時代でした。
膜に様々な機能を持たせる技術も進歩してきているようです。
生化学の知識や、合成化学の技術を生かして、効率の良い太陽電
池やエネルギー供給システムができるといいですね。
原子力や遺伝子操作に注ぎ込んでいる研究費や人材を、自然エネ
ルギー利用分野にも分けてくれるといいのにと思いました。

スウェーデンでは、原発閉鎖に反対する人が増えているようです。
最低限の食料、エネルギーは、自給自足できるようにしておかない
と、自立が損なわれることになってしまいますものね。
代替エネルギーがみつからない限り、簡単に原発を閉鎖することは
できないのですね。

Y.Kuzunuki <kuzuny@geocities.co.jp>




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