[BlueSky: 1147] Re:1136 福岡産廃処分場死亡事故に関して


[From] "Katsumi Tamaoku" [Date] Fri, 26 Nov 1999 11:50:39 +0900




山地さん、はじめまして。玉奥@環境調査屋です。
東和大学は九州での?公害防止管理者の第一回試験場だったと
思います。ずいぶん昔の話ですがなつかしい。

よすけさんwrote:
>6.今後の行動
>来週から継続的に、周辺の川の水の目視調査、生物調査、
>pHなどの非常に簡単な化学調査を行い、
>川に沿って水系的なデータを蓄積していきたいと思っています。
>底質の色や水生動物、パックテストなど、素人にも可能な
>簡単にできる調査法がありましたら、やり方の詳しいことや
>いろいろ教えていただきたいと思います。

水源となるダムの上流域に産廃処分場があるのは心配ですね。
いろいろな調査項目がありますが、処分場から汚水が流出して
いるかどうかですね。それを調べるのが先決のように思います。
薄まってしまった水では、その後の分析や生物調査が困難に
なりますから。
一般的に処分場からの水は電気伝導度が自然水より高いですが、
硫化水素が発生するくらいなら、電気伝導度も相当高いと思われる
ので、伝導度計による野外調査から始められてはどうでしょうか。
先ずダムに流入する河川の伝導度を測り、上流の分岐点に来たら
伝導度の高い方へ進みます。これを繰り返すのですが、小さな
沢や流入も見逃さないことです。分岐がないのに上流の方が低い
場合は、どこか見逃しているか地下水として湧出している場所が
ある筈です。
そして最も電気伝導度の高い水を試料として持ちかえり、いろいろな
分析や生物育成実験に使います。そうすると濃度が高いので
結果がはっきり出るでしょう。
その他の携帯必需品は、気温、水温をはかる温度計、測定地点を
記録するための地図(1/5万以上)、ロープ、バケツ、試料容器、
測定記録用紙など。
一回の野外調査では済みませんので、何回も実施する覚悟が必要
です。それと、なによりも安全第一に行動してください。

では、また。    玉奥克巳



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