[BlueSky: 1129] Re:1115 環境を破壊するマイカル「つきみ野サティ」


[From] "Yoshiyuki Aizawa" [Date] Mon, 22 Nov 1999 03:18:17 +0900


こんばんは、水処理屋の相澤です.

ちょっと違うんですが,以前テレビで見た谷中でのマンション建設問題のことを思い
出しました.→http://yanaka.site.ne.jp/

寺町の静かで趣のある風情を壊す恐れがあるということで,建設反対ではなく、建設
計画の変更を求めたものでした。スーパーとマンションでは問題が違うほか、あらゆ
る点で状況が違うんですが…。ただ企業と住民との間に有意義なやり取りがあり、そ
れが結果的にお互いの納得の行く方向に進んだという意味では、よい例だと思いま
す.

> > しかしながら、今のご時世、環境問題を考えない企業、事業者は
> > 生き残れないでしょう。私利私欲に走る時代は終わり、環境を考
> > えた企業が(車、商品など)残っていくでしょう
> そうなればいいのですが。「環境を考えた」という宣伝をうまくや
> った企業が生き残っていきそうだと懸念しています。
> # この部分,また別の問題を含んでいるので,時間があるときに
> # 別スレッドで投稿したいと思います。

大部分の企業が「環境に配慮している」目的は宣伝のためにやっていると思います。
しかし、結果的に環境へ配慮をしているわけですから,それはすばらしいことだと思
います.大量のモノやサービスを供給する団体がやるわけですから、それだけ効果的
ですし、そういう企業が儲かればそういった動きがさらに加速するかもしれません.
市民への啓蒙という意味でも効果があると思います。

心配すべきなのは、世論が盲目的に企業の考えに追従してしまうんじゃないかという
ことです。企業がいくら「環境に配慮する」といっても、それは結局儲けにつながる
ための行為ですから、企業の論理で動いています。例えば環境にやさしい商品といっ
ても、それは企業が損をしない範囲で環境にやさしいだけで,二次的な環境汚染につ
ながる可能性があります.もしそういうものがもてはやされれば,次の時代に二次的
な環境汚染に苦しむことになるでしょう。

そこで考えるべきなのは、環境へ配慮する企業の取り組みを客観的に評価できるシス
テムや機関の強化だと思います.いまでもPRTR、LCAまた環境会計など、一部の企業
は取り組んでいますが,それをどこまで経営レベルまでフィードバックしているんで
しょうか? 
環境行政が今もっとも重要視すべきなのは、客観的評価の正確性をあげるためのデー
タ収集と、規制等の法制化の強化だと思うんですが.



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