[BlueSky: 1096] 都が公害防止条例改正で市民の意見を募集中


[From] "Takashi Goto" [Date] Sun, 14 Nov 1999 02:11:01 +0900

環境自由大学のみなさん

 こんにちは。環境NPO研究会の後藤です。早速ですが、私が参加している
「東京都公害防止条例改正市民案をつくる会」関連の情報をお送りします。
ご意見・ご質問などありましたら、後藤まで連絡下さい。では。

−−−−−−−−−−−−−以下転送歓迎−−−−−−−−−−−−−−

 東京都の環境審議会の「東京都公害防止条例の改正について『中間まとめ』」
が、10月12日に発表されました。この東京都の公害防止条例は、30年前に、
当時「最も先駆的」な公害規制条例として誕生し、国の環境行政をリードしてきた
ものです。

 『中間のまとめ』では、21世紀にふさわしい仕組み・枠組みの先駆的な導入など
を盛り込んでいくとしています。しかし、「循環型経済社会への転換」の理念や、「
予防原則」及「汚染者負担の原則」などの原理原則についての言及がやや不十分
におもわれます。
 また、個別事項を見てみると、自動車関係では一定の前進がありますが、地球
環境問題、化学物質・ダイオキシン問題などの環境問題の多様化と激化に十分対
応していけるのかが最も危惧されるところです。

 さらに、オゾン層を破壊するフロンについての対策も不十分です。現在 東京都の
フロン対策は粗大ゴミから出される廃冷蔵庫の冷媒用フロンの回収のみです。
 『中間まとめ』では「より適切なフロンの回収、分解処理などを行わせるため、フロ
ンの排出禁止と関係者がとるべき具体的な措置を規定すべきである。なお、対象と
するフロンは、特定フロンのほかに、代替フロンも加えるべきである。」と述べつつも、
断熱材中のフロンについては、“その他の意見”として「フロンを含む機器を製造する
メーカーに対して、フロンの回収を義務づけるべきである。断熱材中のフロンについ
ても適切に回収させるべきである。」と付言しているにとどまっています。

 また、主体である都民=市民が政策決定プロセスへ参加することについて、『中間
まとめ』では何も触れられていません。これは非常に残念なことです。環境問題にお
ける市民参加こそ、21世紀にふさわしい仕組み・枠組みの第一歩であり、積極的に
東京都と市民に働きかけていく必要があります。

 現在東京都ではこの『中間まとめ』に対する都民の意見を求めています。これは、
日頃の環境行政に対する思いを伝える絶好の機会です。
 「東京都公害防止条例改正市民案をつくる会」でも、都に対して意見や市民案を提
出する準備を進めています。都民(都内在住・在勤)の方は、是非ファクシミリやメール
を下記のところまで送ってみてください。締切は11月30日です。

問い合わせ先=環境保全局指導相談課 03ー5388ー3431、FAX 03ー5388ー1377       
環境保全局HP=http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/soudanka/jorei/jourei.htm 
     Eメール=[mailto:kouhou@kankyo.metro.tokyo.jp]

以上、皆さんの参加に期待しています。

*このお知らせは、山田佳代子さんの文章に後藤が一部加筆して発信しました。

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      後 藤   隆 [ Takashi Goto ]
  〒274-0823 千葉県船橋市二宮2−1−3
[ 2-1-3 Ninomiya,Funabashi-shi,Chiba-ken,Japan ]         
  Tel/Fax ;047-462-4225
  [mailto:takapi-@sf6.so-net.ne.jp]
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