[BlueSky: 1034] Re:1024 東海村臨界事故 -Nature の社説 -


[From] Minato Nakazawa [Date] Fri, 22 Oct 1999 13:10:05 +0900

中澤@東京大学人類生態です。

(件名:[BlueSky: 1024] 東海村臨界事故 -Natureの社説 -に於て)
Thu, 21 Oct 1999 19:51:52 +0900頃,Kimio OTSUKAさん:
>  日本人としては悔しいのですが、原子力安全委員長の談話
> http://www.sta.go.jp/genan/jco/jco91004_3.html
> や、18日毎日新聞朝刊に出た原子力安全委員長と論説委員との対談を読
> む限り、原子力安全委員長には監視システムの構築という言葉はありま
> せんでした。「抜本的な対策が必要」という表現はありましたが。残念
> ながらNatureの指摘が当たっているように思えます。
安全委員会の委員には「リスク科学入門」著者の松原純子さんが
入っていますから,委員会でリスクマネージメント的な意見が
でなかったとは思えません。思うに,委員会の運営システムが
よくないのだと思います。どういう会議をやっても,発表される
結論は当たり障りのないものになってしまう,という。

金のかかる面倒くさいシステム構築をやろうという,自分で
泥をかぶろうという人が,いたとしても少数なのだという
ことだと思います。
#cf. 「言い出しっぺの原則」

会議が本気で討論する場でなくなってしまうのは,いつ頃から
でしょう。小学生のときの学級会とか,結構本気で討論していた
ような気がします。インドネシアの国民議会(でしたっけ?)
の本気の議論の様子に羨ましさすら感じたのはぼくだけではない
と思います。

=====
Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo
[WEB] http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/index-j.htm


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。