[BlueSky: 757] Re:754 「理解する」ことと「感じる」こと


[From] kitapp@elf.coara.or.jp (Katsumi) [Date] Sun, 5 Sep 1999 13:08:30 +0900

ちょっと,メール送信に失敗した様に思いますので,もう1度メールします。重複
していましたらご免なさい。
> 1日に一通のメールでも、かなり体力を消耗します。皆さんのメールのペースには
> 驚いています。皆さん、職業を持っていたり、家族をもっていたりと、それほど時
> 間もないはずなのに(想像)、どうして、こんなにたくさんのメールを出せるのか

こんにちわ,MLの皆さん。ドイツの池田さん,喜多です。9月5日,朝,9月に入っ
て,今日やっと晴れる(又,曇り出した),今年の福岡(だけじゃあないみたい)の
夏は雨又,雨,私は朝と夜の2回メールチェックしているだけですので,(最も,
先週は1度もあけず)。自分のやる事にそれほど,支障はおきません。今年,2度旅
しましたが,3月には5日間で,800通ばかり来て,これには参りました。何しろ
MLでも数だけ競っているのもありますので(笑),π=3,1415,,と同じで,
数が多いのが,コンピューター発展に貢献なんていう考えもある様ですので。
半年に1通(実際あり),これも寂しいけど,これは好き。

> 確かに、ドイツ人は節約家だと思います。私が前に住んでいた家の大家さんも、2
> 0年前の洗濯機を使っていました。企業のほうも、部品の規格をあまり変えないの
> で、かなり古いものでも修理が出来ます。デパートや店の店員は、むりやりものを
> 売ろうとしません。お客にとって本当に必要かどうか、値段に見合った商品かどう
> か、相談に乗ってくれます。わたしは、よくそれで商売ができるなあ、と時々おも
> います。

> 大陸の民族と島国の民族の違いですかね。同じアジアの民族でも、私の知っている
> 韓国や中国の人たちは、自己主張が強いです。これも地理的な影響があるのでしょ
> うか。こっち(ドイツ)での生活は、「気が抜けない」ことが多いです。黙ってボ
> ーッとしていたら、誰も相手にしてくれません。会話のなかでは、「なぜ、どうし
> て、だから、よって」という言葉が頻繁に使われ、自分の意志、考え、感情までも
> 理由づけしなければいけません。あいまいな表現は通用しないことが多いです。こ
> っちの人が、俳句のようなものを理解するのは難しいだろうな、と思います。

私はスエーデン(日本料理店,中国レストラン,スエーデン工場レストラン)イギリス
(イタリアピザレストラン),フランス(日本料理店)で皿洗いをしました。
スエーデンレストランが最も合理的で,時間に正確,何しろ,終業時間の午後3時には
裏門に人が立っていて,1,2分でも出るのが遅れると「他人に迷惑」と怒られました
が,言葉を喋れなくとも,「やるべき事」をきっちり,正確にやっていると,文句一つ
言われなかった。(最も,このレストランの皿洗いは,1枚の皿も手で洗わない,全て
マシン)私は外国企業(日本から見た企業)に向いている様でした。

> 「文書を書く時、日本では、「起承転結」、と教わるが、西欧の人は、「転」の部
> 分が理解できないらしい。彼らは、どうして「転じる」必要があるのか、これは何
> を意味しているのかわからないみたいだ。」
>
> 西欧の文章の構造は、「転」の部分が「論」とでもになるのでしょうか。そこで、
> 分析したり、反問したり。日本語の文章の「転」の部分は、「遊び」または「緩和
> 」のようなものなのでしょうか。

私は「遊び」は日本,欧米関係なく,「個」が動く原動力とも,日光東照宮の入り口
柱は,1本逆さま(だったかな)に建てられている(完璧は駄目)。私は機械科卒業
,機械の歯車は「遊び」がなければ,全く作動しない。むしろ欧米の方が何につけて
も「遊び」が,ある様に思うのですが。ドイツで「転」が理解出来ないと言うのは,
ドイツらしいと思うのですが。だから,ドイツの工業製品の完璧さ,私など「ドイツ
アート」の「無機さ」が又,好きなのですが。私の友人で工業デザイナーがいます。
彼の造る物は素晴しい。コンマ1ミリの狂いを許さない。私から見れば「完全」,
私はいつも「遊び」ばかり,だから彼は私の作品が耐えられない。私は彼の「完璧」
さが息苦しい(笑い)。日本が世界で最も誇れる物は又,「技術力」とか,それは
今,日本も「完璧」を求められ「転」(遊び)がなくなり,それが又,日本人に
「遊び」を求めさせている様に思うのですが。

> 今、たくさんの日本人の方々がドイツに環境施策の視察、勉強にいらしています。
> 確かに、ドイツから学ぶべきことはたくさんあると思います。ただ、ドイツのやり
> 方をそのまま日本にとりいれることは難しいのではないか、と思います。文化の違
> い、気候風土の違い、などを考慮にいれることが必要ではないか、と思います。(
> 結)

その通りだと思います。
ただ,そのドイツの環境政策への「完璧」を求めて行く「過程」は充分に,日本が見習
って良いと思います。「都市計画」「ごみ問題」「ダイオキシン問題」「保管問題」
「リサイクル問題」「エコロジー問題」など,全てのアイデアにやはり「ドイツらしさ」
があるでしょうし,やはり世界でも最も優れているのでは,と思うのですが。ですので,
全く思いも寄らないアイデアに,多いに刺激を受ければ良いのではと思います。

私も昔,スエーデンに行って,ストックホルム(首都)の市内を,裸足で歩くかっこいい
スエーデン女性とか(そのころ町にごみ一つ落ちていなかった),町のど真ん中の湖
(王宮がある)で,魚釣をしているのを見て,「素晴しい」と思い,これは少し違います
が,最も驚いてのが,乳母車に寝そべっている赤ん坊の耳に「イヤリング」がしてあった
事が「カルチャーショック」でした。その割に,私が最も憧れて行った,三角帽子の赤い
屋根「教会」が,余りに多く,絵を描く気を無くしました。(もっとも,フィンランド,
シベリウス教会,)他,「教会」はやはり素晴しかった。それと,スペインのガウディー
の「サクラダファミリア教会」まだ,完成まで100年はかかるか,まあ,私が生き
ている
内に完成品を見る事もないだろう。あれは「全て遊び」と思っていたら「完全な設計」が
残っているから,後世の人間が「完成」させられるのだろう。

素人考えの,何の裏付けもないメールで済みません。どなたか,もっと,「裏付け論」を
実証,反論して下さい。  喜多かつみ

kita katsumi kitapp@elf.coara.or.jp
「創造学級KITA ORIGINA」「誰も聞いた事のないコスモムジカ」
URL http://www3.coara.or.jp/~kitapp  
「創造空間」&「蔵書」&「奇蹟」&「古葉書」「切手」(7,DEC,1998更新)





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