[BlueSky: 664] Re:645


[From] yuichiro komiya [Date] Mon, 30 Aug 1999 14:02:36 +0900

こんにちは、小宮です。


> >しかし,無農薬無肥料のコメが高く売れることで採算がとれて
> >いるという現実データ([534], [543])がある以上,産業保護
> >でなくて,消費者が自主的に高くてもいいものを選ぶようになれば
> >(まあ,「いいもの」の定義は難しいですが),うまくいく可能性
> >だってあります。いかに消費者の当事者意識を昂揚させるか,に
> >かかっているのではないでしょうか。コンピュータでいうと,
> >Microsoftみたいに特許で固めた巨大商品を大量宣伝して売る
> >やり方は,使用者に参加意識がないことを前提として成功して
> >いますが,Linuxがオープンソースでも有効にバグとりがされて
> >改善が進んでいるのは,使用者が主体的に参加したからでしょう。
> >食に関しても同じことがいえないでしょうか?
>
> 確かに補助金を出すだけでは、うまくいかないのではないかと思います。補助金に
> 加えて、なにか別の援助もおこなったほうがいいのではないでしょうか。
>
> 中澤さんが述べられているように、無農薬無肥料のコメを高くても買う消費者を増
> やしていくこと、消費者と生産者の結びつきを強めていくことが、最大の援助では
> ないかと思います。

中澤さん、池田さんが言われているように、消費者が環境問題に関心を
持ち、いいものを選ぶことが、「環境収容力にあった」社会を作る一番
の方法かもしれませんね。フレーバーセーバートマトの件は、そのいい
例かもしれません。

> 天才投資家と呼ばれるジム・ロジャーズが,恋人と二人,バイクで
> 世界一周をして各国の状況を書いた本「21世紀<この国が買い,
> この国が売り>天才投資家の世界バイク紀行」(講談社文庫※)
> を最近読んで思ったのですが,計画経済として環境収容力にあった
> 農業に補助金を出すようなやりかたでは確かにうまくいかない
> かもしれません。ロジャーズ氏が指摘する最大の問題点は,
> 計画経済,産業保護的なやり方だと,国際競争力がなくなる
> こと以上に,生産者に向上心がなくなることだそうです。
>
> ※下記URLに書評を書きました。
> http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/cgi-bin/bookres/19990826135651.html

ところで、御紹介の書評拝見しました。僕はこの本は読んでいませんが、
中澤さんが言われていることはまったくそのとおりだと思います。経済的
発展こそが人類の幸せ、という価値観からは、そろそろ日本も抜け出さな
くてはいけませんね。金持ちでなくても、別荘やクルーザーなど持ってい
なくても、幸せな人はたくさんいるでしょうし。



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