[BlueSky:06619] Re: 今日は7 周年記念日で す


[From] Minato Nakazawa [Date] Wed, 12 Jul 2006 18:46:01 +0900

中澤@長野市在住です。

須賀さん:
> 今日は、高校の「総合的な学習の時間」に呼ばれて、信州の
> 自然やその保全の話をしてきました。意外に静かにきいて
> くれたのですが、授業のあとで熱心に質問してくださった
> のは先生方ばかり(気をつかってくださったのでしょう)、
> だるそうに(?)あるいはいろんな感想や興味や批判を
> 表情の下にとじこめて(?)、黙っていたあの高校生たち
> はどんなことを考えていたのでしょうか。
>
> 一昨日、ブナ林で小学生の観察会をお手伝いしたときには、
> 雨のなかにもかかわらず、ザトウムシやらトビケラやら
> ハンミョウやら蛾やらアワフキムシやらをみつけて見せに
> きてくれたのでしたが。
授業と観察の違いなのか,高校生と小学生の違いなのか
興味深いところです。
小学校の授業参観に行くとうるさいくらい皆手をあげますが
大学では挙手する学生など皆無に近いですし,当てても
あまり自分の意見を言ってくれる学生は多くありません。
教育には社会化という一面があることは確かだと思うので
これは日本社会が個が目立つことを良しとしないため
かもしれません。発言するのが当然,という「場の空気」
を作ってしまえば別かなあ,と,冷泉彰彦『「関係の空気」
「場の空気」』講談社現代新書,を読みながら考えたり
しています。それはもしかするとMLでも同じことかも?

> 山田 勇(著)『世界森林報告』(岩波新書)2006年
> ISBN:4004309999
面白そうですね。読んでみたいと思います。
エコツーリズムといえば,長野大学に「環境ツーリズム
学部」というのが来年できる予定だそうですが,どういう
カリキュラムを作るのか,またどんな学生が受験するのか
興味津々です。今年の4月から生態学者の佐藤哲さんが
東工大から移ってこられたのも,その布石ですかね。

ソロモン諸島でも現地の人たちがエコツーをやろうと
していましたが,徒歩が長いとかいった不便さに対して
客(多くはAUSやNZから)が文句たらたらだったと嘆いて
いました。
そういう意味では,観光客の側が変わってくれないと
エコツーはうまくいかないと思います。
また,十分な数の客がこないと観光産業としては
成り立たない一方で,客が多いと環境負荷が上がって
エコツーの資源自体が破壊されてしまうという矛盾を
内包しているので,そこのバランスの取り方も難しい
ところです。尾瀬は,パイプラインを引いて廃棄物が
増えないようにしても,客が増えるだけで環境負荷は
上がってしまうそうです。
半分だけのコメントですが,とりあえず。



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