青空MLの皆様：
中澤＠群馬大です。ご無沙汰しています。4月は我ながら信じられないほど
忙しく，MLのメールを見る余裕もなかったんですが，漸く少しだけ息がつける
ようになってきました。それで，昨日メモした(*0)ことを書き直して投稿させて
いただきます。
昨日，青山貞一さんの独立系メディア「今日のコラム」(*1)で知ったのですが，
六ヶ所村の再処理施設が3月31日からアクティブ試験を始めていて，坂本龍一氏ら
が反対運動をしているそうです。
昨日公開されたサイト(*2)では英語で多くの情報発信がされているのと同時に，
坂本龍一氏作曲のキャンペーンソングが無料でダウンロードできます。
本当に坂本氏らが危惧するほど危険な状況なのかどうか，自分で判断するために
ちょっと検索してみたのですが，今ひとつ状況がつかめませんでした。とりあえず
参考になりそうなサイトをご紹介しますが，何かご存知の方がいらしたら，お教え
いただけると嬉しいです。
施設側の情報としては，日本原燃のサイト(*3)内に，試験運転状況(*4)と，
試験の説明(*5)があります。アクティブ試験が試験の最終フェーズで，これが
終わると来年から本格的に稼動するということがわかります。
六ヶ所原燃PRセンターというサイト(*6)があったのですが，何をPRしたいのか
わからないほど情報が少ないと感じました。
データとしては，モニタリングデータ(*7)や青森県の環境放射線モニタリング
システム(*8)では，いずれも放射線レベルはわかりますが，核種ごとの情報が
わかりません。廃棄物の毒性は放射線だけ評価すればいいわけではないと思う
ので，もっと情報が欲しいところです。
坂本氏以外の反対運動としては，グリーンピース・ジャパンのサイバーアクション
(*9)，美浜の会(*10)と，その中にあった「原燃は４月２８日に海に放出した放射能
の核種と量を公表せよ」(*11)，ふくろうの会の「再処理・プルサーマルをめぐる動き」
(*12)が目に付きました。てっきり廃棄は地下埋設だけだと思い込んでいたのですが，
海洋放出もすることになっていたとは，恥ずかしながら美浜の会のアピールを読んで
初めて知りました。廃棄物を海洋に放出することの影響も，放射線だけ考えればいい
とは言えないのではないかと思いますが，海洋生態系はどういう影響を受けるのか
不安になります。
なお，いま，『六ヶ所村ラプソディー』という映画がいろいろなところで上映会が
あるらしいのですが，その監督による公式ブログサイト(*13)もありました。
*0 http://phi.med.gunma-u.ac.jp/memo/20060517.html
*1 http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm
*2 http://stop-rokkasho.org/
*3 http://www.jnfl.co.jp/
*4 http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/000000-month/re_siken.html
*5 http://www.jnfl.co.jp/shiken/shiken01/003.html
*6 http://www.6prc.co.jp/
*7 http://www.jnfl.co.jp/monitoring/index.html
*8 http://gensiryoku.pref.aomori.lg.jp/atom/
*9 http://www.greenpeace.or.jp/cyberaction/rokkasho/
*10 http://www.jca.apc.org/mihama/
*11 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/sea_hoshutsu060510.htm
*12 http://fukurou.txt-nifty.com/pu2/
*13 http://rokkasho.ameblo.jp/
ついでに，もう時期を逸してしまったかもしれませんが，先月巌さんからあった
> そこで、お願いですが、砂漠緑化の現実と問題点について、科学的デー
> タに基づいて書かれた論文等があればご紹介いただければと思います。
> プログラムを継続するか否かの見直しに際し、論拠とすることを考えて
> おります。
に関してですが，Google Scholarでdesert forestationを検索すると
http://scholar.google.com/scholar?hl=en&c2coff=1&q=desert+forestation
709件ヒットしました。
http://library.fes.de/pdf-files/iez/00974/wueste6.pdf
などは面白そうです。既にご存知かもしれませんが，念のため。
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