[BlueSky:06587] 里山シンポ 2/12 茨城県


[From] [Date] Tue, 17 Jan 2006 17:40:14 +0900

皆様
下記のようなシンポジウムが開催されますので、お知らせします。(転送歓迎)
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モニタリング調査シンポジウム
市民参加のモニタリングから考える里山の保全方策
〜宍塚の里山を事例に〜

2006年2月12日(日)13:00−17:00
茨城県土浦市民会館

参加費:無料

○講演
長谷川雅美(東邦大学 助教授)
「市民参加のモニタリングの重要性」
長山聡枝子(環境省生物多様性センター)
「環境省・モニタリングサイト1000とは?」
○事例発表:土浦市宍塚の里山でのモニタリング調査の成果
○パネルディスカッション:里山の保全のためには何が必要か?

問い合わせ
(財)日本自然保護協会 保護・研究部 モニタリングシンポ担当係
Tel:03-3553-4104 Fax:03-3553-0139

主催 (財)日本自然保護協会
     NPO法人 宍塚の自然と歴史の会


詳しくは
http://www.nacsj.or.jp/event/nacsj-event/event-060212-monitoring.html

★主催者団体HP★
(財)日本自然保護協会
http://www.nacsj.or.jp/
NPO法人 宍塚の自然と歴史の会
http://www.kasumigaura.net/ooike/



趣意書

◆「里山」を代表とする身近な自然の価値は近年広く認められるようになり、環境省が発表した「新・生物多様性国家戦略」でも、生物多様性保全上重要な地域として、里地里山の保全が謳われています。特に緑地の減少が著しい都市近郊では、大気浄化やヒートアイランド現象の緩和など、里山の持つ環境保全機能が果たす役割が大きく、また市民が自然とふれ合う場や、憩いの場としても重要です。しかし里山を保全する具体的な計画がないまま、開発や圃場整備などが今も進み、全国で里山の自然が失われつつあります。
 里山に代表される身近な自然は、人が持続的に利用し続け、維持されてきた長い歴史を持っています。開発などを免れて残された里山では、耕作放棄によって荒れ始めた場所も見られます。そこで、市民のボランティア活動によって維持管理を行い、失われた環境を取り戻そうという取り組みが各地で行われています。しかし生業として行われていた方法では膨大な作業を伴い、ボランティア活動だけで以前の維持管理を継続することは困難です。したがって里山を保全するためには、生業のみではなく、新しい里山の保全目標と保全方策を考えなければなりません。
 そのためにはまず、里山の自然環境の現状と、過去から今に至る変遷や、それを取り巻く社会状況の変化を把握するとともに、里山の持つ様々な役割を考慮して保全目標を定め、管理方法を検討する必要があります。そしてその管理方法を実施する際は、それが適切かどうかを常にチェックするため、自然の変化を継続的に捉える、「モニタリング」が不可欠です。里山保全の主体である市民自らがモニタリングを実施することで、自然の変化に気づき、具体的な管理方法や保全方策に活かしていくことができるでしょう。
 近年は国の施策としてもモニタリングが重視され、環境省は全国1000か所程度で長期的なモニタリングを実施する「モニタリングサイト1000」事業を進めています。望ましいモニタリングを実施するためには、調査に関わる市民だけでなく、行政や地権者、専門家など、多くの人が協力できる体制を作ることも大切です。モニタリングで培われた協力体制を活かせば、市民参加によって保全目標を計画的に実施することが可能となるでしょう。
 (財)日本自然保護協会は、地域の自然をモニタリングすることによって、里山の保全をおし進めるため、市民参加での自然環境のモニタリング調査の手法を検討し、宍塚の里山でNPO法人 宍塚の自然と歴史の会の方を含め、多くの方の協力を得て調査を試行してきました。
 本シンポジウムでは、このモニタリング調査と、調査によって明らかになった宍塚の里山の重要性についてご紹介すると共に、今後この大切な里山を保全していくために必要となる新たな保全目標と保全のための方策について、参加者のみなさんとともに考えていきたいと思います。◆




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