[BlueSky:06582] Re: エチゼン クラゲ


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Thu, 24 Nov 2005 10:35:13 +0900

こんにちは、葛貫です。

山口さん wrote:
> エチゼンクラゲの流動経路を見ていると、東シナ海がクラゲの
> 供給源でしょう。つまり、ポリプの大集団があるはずです。
> ハリセンボンも沖縄の西海岸沖に出発域がありそうです。
> (その産卵場所は沿岸部でしょうが、卵と稚仔が沖合に出て
> 育つのでしょう)とにかく海の生物の生態は謎だらけです。

NHKスペシャル 「巨大クラゲ来襲」という番組が11月26日(土)
午後9時〜9時52分放送されるようです。
http://www.nhk.or.jp/special/

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…前略
巨大クラゲの大発生は今回を含めこの百年で7回目、そのうち3回
はこの4年に集中して起きている。何故、大発生は頻発するのか?
去年、国はその謎に迫る研究プロジェクトを発足させた。実はエチ
ゼンクラゲの生態はこれまで全く不明、その発生地すら特定されて
いなかった。研究プロジェクトは去年、世界初の人工ふ化に成功、
生態の解明を進める一方、韓国や中国の研究者と協力し発生地の特
定につとめてきた。その結果、驚異的な増殖・成長能力など謎に包
まれていた生態や、大発生に東アジアの海水温の上昇など海洋環境
の変化が深く関わっていることを明らかにしつつある。
 NHKでは、謎が解明されていく過程を去年から継続取材、史上
最大とされる今年の大発生を、地域各局が連携して記録してきた。
番組では研究・対策の最前線をドキュメント、異常な自然現象・巨
大クラゲ大発生が何故起きるのか?学術的にも貴重な映像を豊富に
盛り込みその謎に迫る。
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海域の栄養塩は、植物プランクトンの原料となる。
栄養塩が過剰にあると赤潮や青潮(苦潮)の原因となる。
条件が整うと(?)クラゲやハリセンボン等のかたちをとる。
栄養塩が人が利用し慣れている水産資源のかたちをとってくれれば
いいのでしょうけれど、なかなかそうはいかないのでしょうね。

水域への栄養塩の流入量を減らす努力をする他、いろいろな環境条
件の変化を制御できず、かつて都合よかった状態に戻すのに時間や
エネルギーがかかる場合、その場に出現してくる馴染みのない生物
の利用方法開発もあわせて、柔軟に対処した方がいいのでしょうね。



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