[BlueSky:06570] Re: レストラ ンのメニュー


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Wed, 19 Oct 2005 11:15:45 +0900

Fukushimaさん、返信ありがとうございます、葛貫です。

> > 出来上がった料理を味わうだけでは
> > なく、素材、料理法まで見え、プロのマニュアルで味わっておしま
> > いではなく、お客さんが独自のアレンジで料理したくなるような、
> > 考える(考えたくなる)余地、工夫する(工夫したくなる)余地を
> > 残す設定がいいのだろうなと思います。

> だから、レストランのメニューみたいだと感じたのです
> 自分で焼くのがいいか焼いてもらうのがいいのかとか?

メニュー的な設定のない素の状態から、偶然出くわしてしまった素
材を、どう調理すれば、食べられるか(できれば美味しく)考える
ことができるようになるには、練習が必要だと思います。

教材的なものは、今まで誰かがであった素材や、その人がとった 
調理法を紹介し、追体験させ、方法論のようなものを身に付けさせ
るものなのではないでしょうか。

「ふくみ」を持たせた教材を作ることができて、追体験者が新たな
発見をしたり、そこからどこかへつながる枝道を見つけられたら、
より良いのかな。むしろ、作り手が気付いていなかった「ふくみ」
を見つけられなければ、そこ止まり、ということなんでしょうか。

> > なんにせよ、見せ物芸で気を引こうというのは理科で突出し
> > た傾向のように見えます。
> > 科学に夢を託せなくなった時代の表象かも知れません。
> ここから話が始まったものですから
> 今が何故『驚異の「鉄人」幼虫』なのかと…

「ムシキング」http://mushiking.com/index_j.html というカード
ゲームが流行っているようですね。内容が一致するかどうかは別の
問題として、『驚異の「鉄人」幼虫』というキャッチコピーには、
それなりに人目を引く力があり、購買意欲を引き出せると世相があ
るということでしょうか(^^;。


『驚異の「鉄人」幼虫』は、こういう能力を備えているんですね。

「高等生物(ネムリユスリカ)の永久的休眠の誘導・維持・覚醒機
構の解明とその利用」
http://www.nias.affrc.go.jp/seika/nias/h14/nias02013.html

**************
・・・・前略
脳などの中枢神経系が永久的休眠誘導に関与しているかどうかを
調べるため、断頭した幼虫を徐々に乾燥させ、蘇生率とトレハロー
ス含量を調べた。除脳幼虫は乾燥過程でトレハロースの合成・蓄積
を行った(図1)。そして再び水を与えるとほとんどすべてが蘇生
した(図2)。このことは、幼虫が持つ脳、消化器官、筋肉等のそ
れぞれの器官が、独自に乾燥ストレスに応答し、自己完結的に永久
的休眠の準備、すなわちトレハロース合成蓄積等を行っていること
を示唆した。
・・・・後略
**************

乾燥して死んでいるように見えても、水をかけると蘇生する。
教材にするとしたら、「あぁ、びっくり!!」でおしまいではなく、
そのメカニズムにふれるメニューがなければ片手落ちな気がします。
小中学生対象に、その道のプロが、どういうメニューが組むのか、
見てみたい気もします。


科学に夢を託すってどういうことなんでしょうね(^^;?

今までとは違った切り口で世界を見せてよ。
今までとは、違う取り組み方、関わり方をする、きっかけをみつけ
たいから、というような感じでしょうか。



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