[bluesky:00004] Re: 生き物と の出会い


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Wed, 3 Aug 2005 11:08:23 +0900

こんにちは、葛貫です。

管理人グループの方々が、このMLを立ち上げられようと思われたとき、
想定していらし感じとは、大分違うものになってしまったのではないか
仕切りなおしたい、と思われることもあるのではないか、と、時々、
思ったりするのですが、今まで投稿を保存しつつ、この場を継続して下さ
っている。設立目的に近づけるものになるといいですね m(_ _)m 。

Fukushimaさん wrote:
> よくいろんなインストラクターの方が話してます
> 私は、次のように聞きました
> 鷹匠の兄弟がいて、鷹の傷を治す薬の秘密を他人に教えてしまった弟を兄が切ったとか…
> それほど珍しくはない植物なのに、生育地と離れた場所で暮らしていたのでしょうか?
> それとも加工にノウハウがあるのでしょうか?

外用には、葉の絞り汁を塗ったり、全草を8〜10月の果実が成熟
するころ刈り採り、天日で干して乾燥させた葉の煎液で湿布したり
するようです。リューマチ、神経痛、痛風の鎮痛剤等として用いる
場合は、乾燥させた葉を煎じて飲むようです。

一般的な薬草の使われ方で、加工に特別なノウハウがあるとは思え
ないです。

そうそう、「オトギリソウ」、何かあったな、と頭の隅で警報ラン
プが点滅したので、調べてみたら、健康補助食品としてでまわって
いるセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)が他の
医薬品と相互作用との問題でした。穏和な抗うつ作用を持つことが
わかり、通販もなされているようです。

また、オトギリソウを摂取した動物が強い太陽光線を浴びると,
発生したラジカルによって皮膚炎を起こすことがあるそうです。

http://www.topnet.gr.jp/Hsiori/SUPLLE/supherb.htm
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poisoning/plants/hypericum.html

その植物が、どのようなかかわりを人と持ってきたのか、うかがえる
文化史は、とても面白く、大好きだけれど、薬効等について、ろくに
調べもせず、即実行、みたいな人がいると、ちょっと怖いかも(^^;。


昔の鷹匠は、このような弊害も経験的に知っていて、秘伝として、
乱用されるのを防いでいた、なんて考えるのは、うがちすぎかな(^^;。

「オトギリソウの効果や使用法」自体より「これは一族の秘伝だ」
と決めて伝承してきたこと(知ることに伴う特権とともに負うべき
責任のようなものもある)を、他に漏らしてしまったことが問題で、
一種の「みせしめ」として切ったのかもしれませんね。
考えすぎ??


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