[BlueSky:06098] Re: 怒りと自然と人と神。


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Sat, 11 Sep 2004 19:45:37 +0900

澤口さん、こんにちは、葛貫です。

> ペットというのは、自分の意識の外延ですから、あれは、何かを
> 求めるというより、自分の意識を旅しているのです。
> いわば、自分の心の「憑り代」。

自分の心の「憑り代」、ああ、そうなのかと思いました。

> 日本蘭や中国蘭の世界では、花の品や格を決定するのはそれを育
> てている本人の品格と同一視されますし、さらに凄いのは盆石と
> か水石の世界です。
> 盆石は要するに「見立て」の世界ですが、どこかの風景に似てい
> るとか、花や木に似ているというレベルで評価するのは入り口の
> 入り口で、最後は「自分の心に似ているか、そのもの」、さらに
> は「(物理的ではない)時間を含む宇宙の全て」まで到達します。
> ここまでくると、石そのものは単なる目印代わりなので、実はな
> んでも良い。
>
> つきます。

夢窓疎石がデザインしたという竜安寺や西芳寺の庭を思い出しました。
夢窓疎石という人は、門弟の養成にも才能があったそうですね。
「(物理的ではない)時間を含む宇宙の全て」を伝えるため、つい
つい付加えたくなってしまう余計な説明を、削ぎ落とし尽くして、
提示する、そんな才能があったのでしょうか。

以前、詩のお話をうかがった時、
> 自分の知っていることは相手も知っている、自分の考えてい
> ることは相手も考えている。あらゆる親友よりもなお完全な受
> け手を想定して、・・・後略
と、澤口さんが、教えて下さったのを思い出しながら【06097】を
読ませて戴きました。
ありがとうございました。


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