[BlueSky:06004] Re: 樹冠の印象


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Wed, 28 Jul 2004 11:41:01 +0900

こんにちは、葛貫です。

須賀さん、旅のお話、ありがとうございます。

須賀さんwrote:
> こわいです。でもがまんしました。風はさわやかで、爽快でも
> ありましたし。

> そうそう、書き忘れたのですが、熱帯雨林の樹冠をクレーンの上から
> みたとき、セミの声やさまざまな鳥の美しい声が下からわきあがって
> くるようにきこえてきて、そのこともたいへん印象的でした。


熱帯雨林の樹冠の上を吹き渡る風を、そのまま身体に感じることや、
そこで暮らす生きものたちの自然なわき上がってくるような声を聴
くことは、ヘリコプター等でできない、クレーンならではの体験な
のでしょうね。贅沢な時間を過ごされたのですね。


葛貫:
> > いつか御自身のサイトを作って写真等、見せて下さい、なんて、
> > お忙しい須賀さんにお願いしては、わるいかな(笑)。

と書いたのですが、ただ写真をみても須賀さんが[BlueSky:06002]
で文章で描き出して下さったことを読み取ることはできなかっただ
ろうなと思います。

熱帯雨林というと、次の一歩を進むことで、何にでくわすかわから
ない、慣れることができないところ、というようなイメージを持っ
ているのですが、ときにより、同じ場に立っても、きこえるもの、
感じるものの印象が変わり、考えることも変わってくる、飽きるこ
とのないところでもあるのでしょうね。都市や郊外で面白いことを
見つける感性とは、ちょっとチャンネルが違うような気もします。

雑談のような気楽な感じで、自分は一生訪れることがない所に赴か
れ方からvivid なお話をうかがうことができるのは、Webサイトで
写真を見せて戴くよりも、贅沢なことだなと思っていますm(_ _)m。


葛貫:
> > 日本も、これからどうなっていくのでしょう(^^;;。

須賀さん:
> ほんとうに、どうなっていくのでしょうね。いや、どうしていくかなのだ、
> とも思いますが、どうなっていくのだろう、というふうにしかいえない
> ことも確かにありますね。

> ひとはむかし、自分たちの力であやつれないさまざまなもの(運命、他者
> の意思、自然界の存在、老い、病、死など)がこの世界にあるのを感じ、
> そこに神をみいだしたのかもしれませんね。今では、ひとの力はこの世界
> のすがたを大きく変えるようになりましたが、それでも、自分ひとりには
> 変えられないと感じられることもあります。それでも、変えられることも
> あるかもしれない。そのはざまに立つときの気持ちをほかならぬ「神様」
> への祈りのことばにしているところが、このことばの面白いところですね。

そうですね。
吉本隆明の「人が勝手に選択できるようにみえるのは、ただかれが
観念的に行為しているときだけだ。ほんとうに観念と生身とをあげ
て行為するところでは、世界はただ不可避の一本道しか、わたした
ちにあかしはしない。」という言葉に対して、傲慢なのかもしれま
せんが、「いや、そうとは限らないだろう」と言いたくなる自分が
います(^^;。


蝉が賑やかに鳴き始めました。
夕方には台風の影響がではじめるという予報、昨日、子供達と工作
をしようと道端から採ってきたクズの蔓の始末をしなければ(^^;;。

では。


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