[BlueSky:05990] Re: 都心の温暖化


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Wed, 21 Jul 2004 11:48:57 +0900

こんにちは、葛貫です。

今日も、暑くなりそうですね。
湿度は低いので、日陰にいて、風があれば、多少しのぎやすいかも。

外でお仕事をなさる方は、こんな服が量産されるようになると助か
るかも。

『真夏に長袖!なのに裸より涼しい「空調服」』
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0407/17/news001.html?nc20

↑は、乾電池を使うんですね。そのうち小型の太陽電池で動くもの
ができるのかな。

昔、山登りをしていた頃、雨水は内側に通さないけれど、汗は外
へ蒸散させることができるというゴアテックスの雨具のお世話にな
ったのですが、外部からの光や熱は通しにくい、身体からの汗や熱
は外へ発散させやすいというような、着ている人が涼しくなるよう
な機能を繊維自体に持たせることはできないのな。


ゲンゴロウさん wrote:
> ほんと、よく、こういうシッカリとした情報源を見つけられるもの
> だと、感心してしまいます。検索は検索する者の質にかかって
> いることを痛感してしまいます。←これ、謙遜ではなく実感。

go.jp(国の機関)、 ac.jp(大学等)をキーワードに入れて検索
して、いくつかさっとみて、関連する用語をみつけて、さらに絞り
込む、あるいはそこからのリンクを辿ると、ほしい情報が得られる
ことが多いです。

[BlueSky:05984]煮は、書きそこなってしまったのですが、下水道
のオゾン処理は、まだ発展途上の技術であるようです。
下記の報告書に、その背景、目的、有効性、現時点での達成度、
今後の課題等が書かれていました。

「廃水処理技術の開発」に関する政策評価(事後評価)結果
http://www.meti.go.jp/policy/policy_management/15fy-jigohyoka/haisuisyori/15fy-jigo-haisuisyori.pdf


> 聞きかじったことでは、とにかくオゾンは、なんでもかんでも無機まで
> 分解してしまう物質であるらしいですね。もし、多量に、しかも安価に
> オゾンが生成できれば、塩素など使わなくてもいいのかもしれません。
> オゾンは酸素原子が三つあるという、とても不安定な物で、その不安
> 定な酸素が他の物質と反応するので、分解するよう。と、その程度の
> ことしか分かりませんが、なんか、オゾンはすごそうです。

そうですね、オゾンはとても反応性が高い物質なので、
高濃度オゾンを利用した処理水の安全性を確保するためには、副生
成物の評価手法と生成機構、副生成物の抑制技術、オゾン利用の安
全性評価と利用基準に関する研究が、必要になるようです。


> ただ、塩素ほどには残留しないので、水道水に入れても、持続的な
> 殺菌能力はないと聞きましたが、実際、そうなのでしょうか。←これ、
> 興味本位ですが、知りたい。

閉鎖循環式水槽を用いた魚類の養殖等にも、オゾンで殺菌した水を
使っていたので、このことはあまり気にしなかったのですが、どう
なのでしょう。有機物やリン、窒素等が水中に残っていたら、長い
時間、放置しておくと、細菌が増殖するかもしれませんね。上水と
して利用する場合は、そのような溶存物質は除去されるのでしょう。

「下水道の高度処理」
http://www.mlit.go.jp/crd/city/sewerage/data/02-04.pdf
を見ると、都市内河川の場合、晴天時の河川水量に占める下水処理
水の割合が50%以上占める河川が大分あるのですね。
全ての河川を河口部まで貧栄養状態にする必要もないと思われ、高
度処理をしても残る溶存物質を利用した野菜栽培、釣り餌になるゴ
カイの飼育等の研究もなされているのもみたことがあります。

従来の活性汚泥処理法でも、発生した余剰汚泥を肥料やメタン発酵
の原料として使い切れればいいのですが、石油を使って処分してい
るのですから、もったいないですね。


> 我が家のエアコンも、なんかオゾンの様な匂いがするのですが、
> その中は高電圧回路があります。オゾンは空気をちょっといじく
> ると一時的に発生するものなのでしょうか。。。

高電圧放電すると、オゾンは簡単にできるみたいです。

ただ、「オゾン式空気清浄機と健康影響」によると
http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/July2001/010702.htm
*******
これまで得られた科学的知見では、健康基準値を超えないオゾン濃
度では、室内空気汚染物質はほとんど除去できず、臭いの原因とな
る多くの化学物質を有効に除去できないことを示す証拠があること、
また、その濃度では、ウィルス、細菌、カビなどの生物汚染源を有
効に除去できないと報告しています。
*******
だそうです。


> > 学生気分と感じられるような実験を、一般が参加しやすい形で実施
> > し体験してもらうことで、公共事業への関心が高まって、事業の質
> > が向上したり、誰が言い出し根拠は何よと聞きたくなる「○○って
> > 感じぃ〜」という無責任な風評が少しは減ったりしないかな、と思
> > うのですが、如何なものでしょう。
>
> 私も、理性的に、お話を聞くと納得するのですよね。。。ほんと。
> ただ、なんか、もっとよく討論するべき事はガンガンやっている
> のに、もっとドンドンやってもよさそうなことは、鈍いような。
> ・・・これ、やはり、私なりの感じ方のせいなのでしょうか。

そうですね。
でも、行政と一般の人をつなぐ企画に携わるNGO やNPO が、増えて
きて、少しは変わっていかないかな、と期待するのですが。

先日、汐留の高層ビル街が東京湾からの風を遮るTokyo wallになっ
ていると、サーモグラフィーの映像を示しながら、説明しているニ
ュースが放送されていました。そのなかで、今後も、品川から田町
周辺の再開発でさらに2km程、Tokyo wallが作られることになる、
という話がなされていました。ヒートアイランド化が進むことがわ
かっていても、建設を止められないんでしょうね。

超高層マンションで初の環境共生住宅
http://www.asahi.com/housing/column/TKY200407170224.html

国交省、ヒートアイランド緩和に向けた建築設計ガイドライン策定
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/eco/320330

なんて、国土交通省関係の2つ報道がありましたが、両方の整合性
を取りながら進めていけるのかしらん(^^;。
地域ごとに特性をよく把握してプランをたてられると、いいですね。



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