[BlueSky:05966] 都心の温暖化


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Thu, 08 Jul 2004 10:41:21 +0900

こんにちは、葛貫です。

大塚さん、お久し振りです。
このMLが始まった頃、書いていらした-バンガロールだより -、
研究報告書やマスコミには現れないようなお話で、面白かったな
と思い出しました。

大塚さん wrote:
> さて、昨日(6日)、千鳥が淵へ行く機会があったのですが、桜並木でニイニイゼミ
> が鳴いていました。
> asahi.com (もう消えているみたいで確認できませんが)によると、このところ鳴き
> 始める時期が早くなっているそうです。[BlueSky: 2453]などで話題の「亜熱帯のチョ
> ウ」ナガサキアゲハもこのあたりで見られたそうです。

この記事、↓にありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040701-00001025-mai-soci

昆虫のことは、よく知らないのですが、もともとその地にいた蝉の
鳴き始めの時期は、気温というか地温の年変動に応じてになるのだ
ろうなと思うのですが、ナガサキアゲハの分布の制限要因となって
いるのは、餌となる植物の分布や、幼虫が越冬にかかわる最低気温
ということになるのでしょうか?
西ナイルウイルスを媒介する蚊の侵入も心配ですね。


都心の温暖化というと、こんな記事もみかけました。

「海風、ビルが通せんぼ、東京・汐留再開発で1〜2度暑く」
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20040622/K0019201222007.html

****以下引用****
東京都港区の海沿いにある再開発地区「汐留シオサイト」の高層
ビル群が、海からの涼しい風を遮り、内陸の都市部が高温化するヒ
ートアイランド現象を助長している可能性が高いことが、2大学な
どの研究でわかった。ビル群の背後になる虎ノ門や新橋一帯では風
が弱まり、夏の最高気温が他の臨海部に比べ1〜2度上昇していた。
国土交通省も、ヒートアイランド現象との関係に注目、都市計画で
風の流れを踏まえる必要性を重視し始めている。
・・・中略・・・
三上教授は「高いビルがついたてになって海風が弱められ、港区あ
たりの夏の日中の気温が上がっている可能性がある」と指摘してい
る。
尾島教授は「海風は、ヒートアイランド現象の緩和に大きな効果が
ある。国や都が風や気温を詳しく計測し、河川や道路を含めて連続
的に風が流れるような計画をつくる必要がある」と話す。
*****************


「都市計画で風の流れを踏まえる」方が、空気中の二酸化炭素を何
とかしようとするより、取り組みやすく、効果も実感しやすいよう
に思うのですが、作ってしまったものを壊すわけにもいかず、今後、
建築予定があるビルについても私有地だと制限が難しいのでしょうね。



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