荻野 行雄さん、こんにちは。
阿部＠春日です。
＊餓死者への感想
自立して生きようと言う意志に体がついて来ないで死んでしまった人を、
『その人の心は平和だったかもしれない』と思えたあなたは、私にとっては驚
異的に不思議な人です。もし、私がそんな状態になって死んでしまったら、悔
しくもあり、情けなくもあり、惨めだとも感じるでしょう。彼の母親もそう思
ったから、まさに弔い合戦としての訴訟を準備しているのだと、私には思えま
す。
＊私へのご指摘に関して。
このML上で driadさんと遣り取りをしていた多くの方々が、合意に至る事で
はなく、怒りを抱く事によって、遣り取りを打ち切る経過を、私は何度も目に
して来ました。それが誰であるかを名指しするのは何とも醜い話なので私はし
ませんが、ご興味を抱かれたのならば、過去ログを覗いて見てはいかがでしょ
うか。
あなたがこのML上で、どれだけ他人の議論を眺めていたのかを私は知りませ
ん。また、あなたが私とは非常に違った形で物事を認識される方だと言うこと
は、今回の遣り取りで私にもよく判りました。だから、私が『多くの方々がdr
iad さんに失望して会話を打ち切った』と認識している文脈を、あなたは『多
くの方々がdriad さんに同意して会話を打ち切った』と認識されるかもしれま
せん。それでもあなたが過去ログを覗くのであれば、あなたは私が driadさん
と何度も議論していた事を知るでしょう。
白状させて頂きますと、私の driadさんへの『哀れ』は怒りと軽蔑を通り越
した先の感情です。決して私が彼に軽蔑の念を抱かなかった訳ではありません
（既に過去の話ですが）。この点において、あなたの認識は完全に誤っていま
す。当然、そこから導かれる結論もです。
まぁ、それだけ言っても多分、あなたは信じないでしょうから、少し話しま
しょうか。
はじめて彼がこのMLに登場した時、私は『こいつは非常に賢い人間で、本気
で話すに足る人間を探す為にトリックスターを演じているのだな』と考えまし
た。実際、当時の彼のツッコミは、そう思わせるに足る鋭さもありましたから。
そしてそれは、私が彼に見下されていることを示して居り、それは私の怒りを
呼び覚ますには充分な事実でした。
ただ、彼のツッコミには、確かに鋭さは有りましたが、重みが全く有りませ
んでした。刃物に例えれば、ペラペラの剃刀のようなモノです。それがわかっ
てからは、彼の言葉の刃を彼に向けて返すのは、実に簡単でした。それだけさ
れれば隠し持った実力を曝け出し、本気の言葉を出して来るだろうと私は踏ん
でいたのです。
が、その結果には全く失望させられました。彼のツッコミの鋭さは剃刀から
故紙に変わり、その上、論点を外すようになってしまったのです。そんな姿は、
正面からぶつかってメッキが剥げる事を恐れているだけに見えます。空っぽな
中身なんか、とっくに見透かされているのに、何を恐れているんだか…。てな
感じで。
本質的に彼は賢い資質を持っていたのでしょうが、小手先で他人を論破する
技を身につけた後は、精進を怠ったのでしょう。だとすれば、彼は天与の資質
を浪費したのです。こんな行動は、私にとっては最大の軽蔑に値します。
が、同時に思い浮かんだのは、彼が他者に求めて自分からは与えようとして
いないことを示していた（と私が認識した）、彼自身の過去の発言です（食べ
物の贈り物の話だけではなく、発言スタイルも含めての話です）。それを含め
て考えると、彼の発言の毒は、愛情を求めて泣き叫ぶような悲惨さに思え、彼
への軽蔑の念を消してしまうほどに、哀れと思えてならぬのです。
そこに思い至った今、私は彼を哀れんでも軽蔑は出来なくなりました。彼の
現状は確かに悲惨ですが、そこに至る過程はもっと悲惨だったのでしょうから。
我が身の幸運を省みれば、彼の不運に挫けた彼自身を哂う気にはなれません。
既に彼は軽蔑と冷笑のフィードバックを始めてしまっています。それを止め
られるのは、よほど献身的な他人か彼自身だけです。そして更に悲惨な話です
が、本質的に賢い彼は『献身的な他人』も容易に彼のフィードバックに組み込
まれてしまう事でしょう。滅多に居ない『献身的な他人』が容易にフィードバ
ックに組み込まれてしまうのなら、彼のフィードバックを止められるのは彼自
身しか残っていません。私にできるのは、それを彼に伝える事と、彼のフィー
ドバックを強化しようとする働き掛けをする人に抗議することだけです。
それではまた。 阿部 靖志(abe_yasushi@yahoo.co.jp)
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