[BlueSky: 564] Re:550 子供の遊び


[From] OHYAMA Yasushi [Date] Mon, 23 Aug 1999 20:04:14 +0900 (JST)

大山といいます。

From: kitapp@elf.coara.or.jp (Katsumi)
Subject:550 Re:477 =?ISO-2022-JP?B?GyRCO1I2ISROTTckUxsoQg==?=
Date: Mon, 23 Aug 1999 10:16:26 +0900

> 私は少なくとも,「幼稚園」位からは,文部省辺りからの明確な指針が示されるべき
> ではないかと思うのです。もしかしたら,既に相当,指針は示されているのかも知れ
> ません。或いは,それによって「義務教育の荒廃」や「登校拒否児童の増大」が改ま
> るかどうかは判りません。

 指針は存在するようです。わたしも幼稚園に通う子供がいるので、気になっ
て、インターネットでいろいろと調べてみました。以下、間違いもあるかもし
れませんが…

 下記の[BlueSky: 556]で長峰さんが書かれているように、保育園と幼稚園は
所轄官庁が分かれています。

In [BlueSky: 556] Re:550 子供の遊び

> 管轄が保育園(厚生省)、幼稚園(文部省)、民間(野放し)となっている
> ことも一貫性を欠く原因になっているんでしょうね。

 幼稚園と保育所は、本来的には、同じ指針に基づいて運営されていると考え
てよいと思います。というのは、幼稚園については、文部省が「幼稚園教育要
領」を設置し、これに基づいた児童教育をおこなうよう指導しています。また
保育所(園)については、厚生省が「保育所保育指針」を設置していますが、こ
れは文部省の「幼稚園教育要領」に準じることになっているので、たとえば前
者が改定されると自動的に後者も改定されるようになっているようです。また、
保母さんなどの教育職員のかたたちは、定期的な研修を受けて要領・指針への
理解を深めるようになっているようです。(すみません。このへんは調べきれ
ませんでした。都道府県にまかされているようです。)

 しかし現実には、要領・指針を具体化する際に各幼稚園・保育所の考えや判
断が必要となりますし、要領・指針は強い拘束力をもつような性質のものでは
ないので独自の指導方針を持つところも出てきます。この結果、多様な教育方
針が存在することになっているものと思われます。

 「幼稚園教育要領」は1989年に24年ぶりの改正を行い、9年間運用されてき
たのですが、ちょうど今年3月に再び9年ぶりの改正をおこなったようです。こ
れについては、文部省のホームページで、その内容を見ることができました。

・新「幼稚園教育要領」
 http://www.monbu.go.jp/series/00000050/youtien.html

 これを見てみると、わたしには、とくに幼児期の教育として問題になりそう
な部分というのは見当たりませんでした。前とどこが違うのかも興味がありま
すが、対照表を作られたかたがいました。なかなかわかりやすいです。

・新旧幼稚園教育要領対観表
 http://www2.interbroad.or.jp/trinityk/youryo_new_old_index.htm

 前の要領もとくに問題があるとも思えませんでした。ただ、いくつかの部分
でより具体的に書きこんだのが新要領なのかな、というのが一読した印象です。


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Yasushi OHYAMA / ohyamay@mb.mailbank.ne.jp


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