[BlueSky: 5385] Re:5371 トラフグ


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Fri, 26 Sep 2003 11:56:51 +0900

こんにちは、葛貫です。

> 「全国卸連取り扱いへ ホルマリンフグ 「安全性を確認」」
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030917-00000070-nnp-kyu
> ということになったようですね。

実際は、そうでもなくて、
<下関フグ>ホルマリン使用の長崎県産は扱わず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030922-00001038-mai-soci

福岡の仲卸組合も拒否 ホルマリン養殖フグ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030925-00000236-kyodo-soci
**********
・・・前略 福岡市鮮魚仲卸協組の上部団体「全国水産物卸組合連合
会」(東京)は「厚生労働省が食品としての問題はないとしている」
ことから、ホルマリン使用のフグを取り扱う方針を示している。し
かし福岡市鮮魚仲卸協組は「フグの生産者には気の毒だが、すべて
の魚の流通に細心の注意を払っていることを消費者に示す必要があ
る」として、今回の措置を決めた。後略・・・・
***********
ということになっているようです。

流通に最新の注意を払っていることを示すんだったら、一括廃棄で
はなくて、ホルマリンの残留試験の結果を明示するのが本筋だと思
うのですけれどね。そこまで、手間ひまかける気はないし、何より
も風評被害は怖いし、ということなのでしょうか。

トラフグへのホルマリン不正使用の背景については、
京都精華大学 人文学部 環境社会学科 授業公開の
第3回「フグはなぜホルマリンの海を泳がされるか」
環境と社会2003年4月30日,担当教員:細川弘明
http://www.kyoto-seika.ac.jp/jinbun/kankyo/class/2003/hosokawa/lecture_03.html
で、わかりやすく丁寧に解説されていました。

流通するトラフグ自体の問題というより、ホルマリンの養殖業者・
養殖海域への影響、高密度過給餌等の養殖漁業の在り方に問題があ
るんですね。

目先のコストを優先させず、飼育密度、飼育環境等を適切に保つ養
殖を行った場合、トラフグの価格はどのくらいになるのか、消費者
は、それを評価して、負担する気があるのか等々、問題が沢山あり
そうです。

先日の環境学シンポジウムで、問題となるものの時間・空間的な
ひろがりと根深さという3次元の座標で環境問題を分類できると
いう話があったのですが、食に関する問題は根が深そうですね。


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