[BlueSky: 538] Re:531 RE:508


[From] GENNGOROU@aol.com [Date] Fri, 20 Aug 1999 15:55:03 EDT


皆様、おはようございます。

                   源五郎左右衛門です。


田村さん531にて:
> 「われらは,平和を維持し,専制と隷従,圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよう
> と努めてゐる国際社会において,名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは,全世
> 界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有する
> ことを確認する。」(引用ながくてゴメンナサイ)
> というくだりは、「人類は滅亡するんじゃないか」とときどき思う私を少しだけ励
> まし、いつかこんな(恐怖と欠乏から免れた)世界もくるのかもしれないという、
> わずかな希望を思い出させてもくれます。

憲法前文は本当に心が清められる感じなので、私も時々読んでいます。
で、この憲法全文を読む度に
「ああ、そうなのか、これが私たちの目指すものなんだなあ」と思います。

で、
あの第九条なども私たちの願いのように感じます。
つまり、「今の日本人はそれを守っていないじゃないか!」と
批判が出るに決まっているなあとも感じます。なぜなら、、、
憲法は規則ではなくて、
「守れるはずはないのは分かっている、これは方向だよ」と
野獣でもある私たちが守れないことを予期して、
そんな私たちに目標を示すことで、
私たちに歩む方向を教えているような気がするのです。
方向はたどり着いたならなくなるので、たどり着かないから方向がある。
だから、方向を定めるなら崇高な指標でなければいけなかったのだと
思います。

憲法全文、および条文は、私には、
「そっちに行ってはいけない。そう言うことを決めたらいけないよ」と
いうように聞こえます。まるで優しい私たちの保護者のようです。
もし、今の社会に憲法が即していないとしたら、憲法が時代遅れなのではなく、
私たちが違った方向を向いているからだと思います。

それに、あれ以上のものは、今は作れないと思います。
どうしてかというと、
あの憲法は、世界戦争を全世界が経験した直後に、
その世界大戦を誰もが悲劇と感じたときに、
日本が敗戦国であったために、憲法を変えることが出来、
その書き換えることができる国の憲法に平和を託したの
ではないかと思えられるからです。
米国の平和を望む人々は自国の憲法を変えたくとも変えられ
なかったので、日本の憲法を変えたように思えます。
平和の中にいる現代の私たちには作れない憲法なのではないでしょうか。

そういった意味で、私は日本国憲法を世界憲法のように感じて
誇りを持つことが出来ます。
そう考えると、日本国憲法は日本だけの意思では変えてはいけない、
世界の宝のような気がします。

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いろいろ、思い、
人間の歴史を考えると、どうも被害者が得をするような、法則が歴史には
あるようです。
人類の歴史で、人間が絶え間ない戦火を生き延びてきたなら、
現代の人類はもっと凶暴な人間が生息していてもいいはずですから。

私は、この地球の生物をみても生存競争の割には、猛獣が少ないことを
考えて、個は弱肉強食でも、種の存続には弱存強滅の法則が働いていると
思います。
簡単にいうと、「逃げるが勝ちのような法則」があるような。。。

人間はこの地球上で人類になる前は、とにかくあらゆる環境から
追い出された種であったのではないでしょうか。
その末裔が人類だと思います。
海から追い出され川に逃げ、川からも追われ、地上から樹上に逃げ、
樹上からも追われ、森におり、森からも追われ、藪に逃げ込み、
臭いを消すために地面におしりをくっつけて、尻の穴ふさぎの尻尾が退化し、
自分の臭いを隠し、それでもゴリラや虎に追われ、草原に出て二足歩行で
周囲を警戒しながら逃げ回り、岩山で視力をまた磨いてきたように思います。
多くの環境を渡り歩いてきたから、様々な能力を身につけ今の繁栄が
あるような気がしてなりません。

長い時間の目で「負けるが勝ち」の法則が種にはあるような
気がしてなりません。
で、精神生物のミーム(情報伝達遺伝子)で環境の変化速度(環境破壊)
を起こし環境の高速度で人間の進化速度が速まっているならば、
短い時間に「弱存強滅」の法則が働いてくるようになるのではないでしょうか。


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みなさんの意見を聞きながらそんなことを思いました。genngorou


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