[BlueSky: 5117] Re:5115 SARS


[From] "Yoshiaki Matsuo" [Date] Tue, 6 May 2003 15:23:13 +0900

松尾憙澄(yoshiaki)@LOVELINK/PHOTON
と申します。
MLに参加して日が浅く、暫くROMに徹しようと思っておりました、
社会・環境活動半分、企業経営半分の両立を目指す者です。
(本来的には、企業活動そのものが、
社会Actionと同義であるべきとの考え方です。)
(Photon渡邊の同僚でもあります。)
自己紹介と前後して申しわけありませんが、
20数年来、福岡正信氏をRespectしてきたものとして^^、
少しだけお伝えします。

> >類の種を粘土団子に混ぜ入れて土地にばら播く」という農法は、そ
> >の土地で収穫された作物の種子を集めて使うのですか?

いわゆる雑草類の伝播を防ぐ意味でも、後に述べる大前提の点でも、
泥団子の土は現地のものを使いますが、
野菜果物類の栽培植物のタネは、
例えば、各家庭のキッチンで出た種を集めて、
といったことも行っています。

>「無肥料、無農薬、不耕起(耕さない)、無除草、無機械。
の考え方の根本には、
その土地に合った植物が勝手に成長する。それが土地自体の摂理である。
との考え方があり、
人手による無理な栽培の一切を脱した畑(^^?)に
勝手に成長する植物であれば、それは
病気等を克服する力も併せ持っっている。
ということ。
つまり、自然界自体の力を全信頼することを前提としています。
任せておけば自然は、自然自らにとって、
最終的に間違ったことは行わない。
人間はその自然の恩恵を頂く。
それで、
「無肥料、無農薬、不耕起(耕さない)、無除草、無機械。」
なんですね。
「自ら然るべくある=自然」の意を最優先する。

ここには収量を増やすという意思はなく、
したがって、「百姓は本来、楽な仕事であるべき。」という
彼の台詞もでてくるわけです。

「人の手で、大自然に立ち向かい、収量を増す」という文明の質が、
約4000年ほどの歴史を持っているとすれば、
その意識自体への提言ととってもいいでしょうか。
ガイアの意思はそれ以前に46億年の歴史を持っており、
その結果できた地球は、
人類及び他の全てのいのちを生み出す力を持っていたわけですから、
それへのRespectの方が先にあるべき、とも解釈できます。

人間の4000年の文明活動の結果、
(それが誤っていようがなかろうが)人口爆発をきたし、
(農地の砂漠化も無軌道な人間のせいと云える場所もありますが)、
それへの対応として、食料の増産が必要となっている現在、
福岡氏の提言をそのまま鵜呑みにすることには無理があるかも知れませんが、
(一部そういう非難もあるようです。)
大前提の思想のようなものとして、
(人ではなく)“ガイアの意思”を最優先する考え方へのパラダイムの変換を
先ず行うという意味で、また、そこから再出発するという意味でも、
私は、福岡氏の思想を支持しています。

また同氏の思想は、
ラブロック氏のガイア理論の提唱や
ビートニクの詩人ゲーリースナイダー氏が「大地から立ちのぼる文化」を
謳っていることと同根ですが、
それらに先行する、当時としては孤立無援の、オリジナリティある提言でした。

(一部で“部族”と呼ばれる)仲間達が、多く山に入って行ったときに、
大きな影響を与えたのが福岡氏の著作でした。
「いのちのまつり」という日本で最も先進的な“まつり”(初回は’88)の
礎となったのが彼らです。

突然、失礼致しました。
-----------------------
Yoshiaki Matsuo/松尾憙澄
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P.S.
Lovelink(LL)のWebが更新中でもうしわけありません<m(__)m>。
LLは、「いのちのまつり2000」東京Officeや、
ここ数年のEarthDayTokyo実行委員、
BEINやPeaceWalkの賛同、呼びかけ人等を務めております。
Photonもこのうちいくつかでは協働しています。
今後ともよろしくお願い致します。



----- Original Message -----
From: "Minato Nakazawa" <minato@ypu.jp>
To: <bluesky@sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Sent: Tuesday, May 06, 2003 1:09 PM
Subject:5115 Re:5114 SARS


> 中澤@山口県立大学です。
> 連休は長野で過ごしていて,戸隠に行ったら,まだ
> 雪が残っていて,桜が満開だったので驚きました。
>
> Y.kuzunuki さんは書きました:
> >以前、テレビでちらっと見かけて、気になっていたのですが、
> >「無肥料、無農薬、不耕起(耕さない)、無除草、無機械。数百種
> >類の種を粘土団子に混ぜ入れて土地にばら播く」という農法は、そ
> >の土地で収穫された作物の種子を集めて使うのですか?
> 詳しくは知りませんが,
> http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/myfavor/20011130.html
> に書いたように,砂漠緑化の方法として粘土団子を使うなら
> 原植生は失われているので違うでしょう。
> が,普通の不耕起の畑でも粘土団子を使われているとしたら
> おそらくその土地にあるものを使うのではないでしょうか。
>
> >いろいろな地域から集めた履歴のわからない種子を混ぜた粘土団子
> >を、あちこちに播いたら、思いもよらぬ植物の病気が伝播される可
> >能性もあるのではないかな、と気になりました。
> なるほど。その危険はあるかもしれませんね。
> 人為的活動が原因で砂漠化してしまった土地を緑化するための
> 次善の策としてならば仕方ないかも,と思いますが。
>
> なお,[5096]でさがわさんが,
> >見学に来る人たちは、「自然農法の作物は都市で消費してはならない」
> >という原則をちゃんと理解しているのでしょうか?
> とおっしゃるのが,都市が物質循環の外にあるという意味だと
> すると,何か物質を元に戻す仕組みを考えるか,キューバの
> 都市農業のように都市を畑化するしか解決策はないように
> 思えます。一朝一夕にできるものではないでしょうけれど。
>
> ----
> Minato Nakazawa <minato@ypu.jp> http://phi.ypu.jp/
> Associate Professor for Public Health and Informatics,
> School of Nursing, Yamaguchi-Prefectural University
> Phone +81-83-933-1453 / FAX +81-83-933-1483
>


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