[BlueSky: 4949] Re:4943  コンクール


[From] "荻野 行雄" [Date] Sat, 15 Mar 2003 15:11:21 +0900

 溝渕さん

>現在、考えている大雑把なイメージは、
>「どうやったらできるか分からない、または専門的な機械とかが
>ないからできない、でもやりたい」、という研究テーマ(自然史系)を
>小学生から募集して、その中から1、2つのテーマを採用し、
>学芸員やスタッフがサポート、ファシリテートしながら、
>応募した小学生と一緒に、夏休み1か月程の期間で研究、
>成果を公の場で発表の後、博物館活動センターで展示する、
>という流れです。プロセスを大事にしたいとみなで話しています。

 恐縮ながら、これはつまり「何かやりたいことない?」
ということですよね。
 これだと、主観ばかりを強化してしまうような気がしますが・・・

 コンクールといえば
「読書感想文コンクール」というのは良く聞きますが、
「読書要点整理コンクール」というようなものは聞いた覚えがない。
 日本ではどういう訳か、官民上げて
「主観」の補強拡大を奨励し、「客観」はほったらかしですよねえ。
 著者本人に「あなた私の書いたことをよく分かってくれてありがとう」
といわれたら子供も嬉しいだろうに・・・

  
 「何かやりたいことない?」と子供に聞けば、
「宇宙遊泳してみたい」などという意見が出そうですが
そういうのは却下されちゃうのかなあ。

 私なら、それは「無重力」を体験したいということなのか確かめて、
そもそも、宇宙空間が無重力と考えるのは間違いであり、
宇宙船内(外)が無重力なのは、軌道に乗って重力に引かれるまま
落ち続けているため、その影響が相殺されているからで、
地上でも、私たちが太陽に引っ張られていると感じないのも
同じ理屈であることを教えて・・、
 つまり地上でもどこかから「落ちている」間は「無重力」
であることを説明して、「パンジージャンプ」を体験させたりして・・・
   (年齢制限にひっかかる???)
 NASAの訓練や、ハリウッドの映画のように飛行機を
弾道飛行させて・・ということが出来るとおもしろいかも知れないけど・・・
   (お金かかる、莫大なエネルギー消費する)

 過去のコンクールで賞をもらった子って、
その賞のためにかかった、エネルギー・資源にたいして、
十分意味のある大人に育っているのでしょうか。
ちょっと追跡調査してみたらどうでしょう。


 それにしても、「宇宙空間は無重力」という考え方が間違いであることを
マスコミ関係も、教育関係、科学関係の方もきちんと整理して説明しないのは、
どういうことか。
 子供の理科離れどうこうより、「大人がちゃんと分かっているのか」
ということの方が、やはり、重要ではないのかと私は思います。
 コンクールより、こういうことをきちんと整理する方が
先ではないのかしら・・・

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