[BlueSky: 4843] Re:4839 失業対策


[From] 長縄 源太郎 [Date] Wed, 5 Feb 2003 12:19:56 +0900

長縄です。
私も多少農業の経験がありますが、農業は難しい。その意味で私は農民の知恵・ノー
ハウ勤勉を尊敬していますが,その一方で戦中・戦後の買い出客に農民がいかに阿漕
に強欲に対応したかという恨みをひそかに持っています。
失業を農業で吸収するというご提言ですが、少なくても「万」のオーダーでなければ
が効果はないとおもいます。しかし最近帰農・入農が増えているとはいえ,年間に何千
もの件数があるのだろうか、荻野さんが言うようにいろいろな助成制度もあるようで
すが、余ほどの覚悟がないと踏み切れない。数年前私は農業を始めたいと言う人に相
談をかけられ農協に話を持ち込んだのですが、なかなかいい返事をもらえずあきらめ
たことがあります。家庭菜園ならいざしらず農業で飯を食うには粘り強い長期戦〔資
金も)が必要だと思います。
今,里山を抱える地域から熱い視線で注目されているのは長野の「緑のダム」高知の
「水源税」( ?)です。高知のは水道に税金をかける話で,地方の独立財源として時
宜にかなった税です。かけ方によるでしょうが,簡単に億の単位になり、これをそっ
くり森林の育成保全に投入すれば大きな仕事になります。森林組合の体質は古そうだ
から一筋縄ではいかないでしょうが、雇用は「万」の規模になるでしょう。
失業対策に特効薬はないと思います。農業もいい,林業もいい、あの手この手と知恵
を出し合い,試行錯誤を重ねるしかないと思います。ついでながら福祉は介護保険と
いう巨大な財源があるのですから、立派な消費産業です。
葛貫さんのお子さんが行っている学校はすばらしい。どうしてそんないい話が広が
らないのか、一般に教師や教育委員会というのは怠慢なのか,不思議です。先日 BS
でのヨーロッパ農業のドキュメンタリーで,フランスでは学校農園が全国に千数百箇
所もあるということを紹介していました。


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