[BlueSky: 4839] Re:4833 失業対策


[From] "荻野 行雄" [Date] Tue, 4 Feb 2003 16:41:23 +0900

 森本さん
>話が教育の方に進んでいきましたが
>私としては、失業対策として農業を位置付けることは
>できないか?というところに関心があります。
>不況⇒失業⇒農業 という流れが作れれば
>持続可能な社会を作る上で
>不況はまさしくチャンスだと思います。

 こういう話は、私が研修させていただいた
四国肱川皆農塾の坂根修塾長が得意です。
「坂根修のページ」というHPを開設しています
http://user.shikoku.ne.jp/sakane/

「新しく農業を始める人への提言」
というコーナーにいろいろ面白い話がありますが、
ここは頭から順に読み進むしかできないので
ちょっとくたびれます。
たしか、「日本から独立しちゃえ」という話もあったと思うのですが・・・

 塾長は、100万円あれば農業を始められるという考えです。
ただ実際にこれをやるのはかなり体力がいるでしょう。
 この場合は当然、土地、家は借り物、行政の新規就農者向けの
各種制度(無利子融資で返済は何年後からというような)を
活用することになります。

 最初から自分の土地、家と言うことになれば、要するに土地つき一戸建てを
買うわけで、そういうお金がかかります。
 もっとも、土地の値段は大したことありません、
うちは約8000坪で1000万円くらい、ただし使える農地は
そのうちの1/3くらいでした。

 
 実際に失業対策として意味を持たせるためには、
それなりの人口を吸収できなければなりません。
すると一人当たりの耕地面積が少なくてすむような農業を
考えなければならなくなると思います。

 耕地面積が少なければ、必然的に収入は少なくなるので、
それでも成り立たせるためには、
支出をほとんど無くすしかないでしょう。
 現在行政が進めているような機械化・大規模化では、
そもそも多数の人員を必要としないので、
失業者を吸収できないと思われます。 


 地域通貨は、お互いの手間を価値の基準にするのが基本でしょうから、
工業製品を組み込もうとすれば、価値をどう評価すればよいか
直ちに問題となるでしょう。

 エネルギーの流れというか、つじつまの合い方というか
そういうものを評価できなければ無理ではないかと思っていたら
「新石油文明論 農文協 槌田敦」に
「エントロピー経済学」というのが説明されていました。
これが答えかも知れません。
現実化できる政治家がいるとは思えませんが。


 持続可能な社会を考えるなら、
そもそも日本の国土で、何人の人間を養えるのかを
考えるべきでしょう。
 鎖国していたときの人口は、せいぜい3000万人ほどのようです。

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| 荻野 行雄 ogino.yukio@nifty.ne.jp
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