小澤@東京都府中市です。
さがわさん wrote :
>農業が「農村の共同体意識」に依存しているかぎり、
>また、世襲であるかぎり、『農業に未来は無い』と
>思います。
どのような状態なら、未来はあるのでしょう?
考えてしまいます。
今後、日本の農業がだめになっていくと、
ますます、都市部への人口集中が強まるのではないでしょうか。
ITのおかげで、都市部に住まなくても仕事が出来る人は
増えるでしょうが、その率は、中山間地などからの人口流出を
しのぐとは思えません。
すると、
私のような都市部で商売を営む人間にとっては、
うれしいことかもしれません。
が、生活者として、地域の環境や教育を考えると、
果たしてそれが望ましいことがどうか?
中山間地に住む人が少なくなれば、
私達下流部の人間を支える飲料水への影響はどうなるのか?
農家が自分達のために、共同体的に自律的に行っている
水を作る努力(山の管理や用水路の維持管理)が、
視野を広げれば、私達の飲料水を支えることになっていることを
思うと、情けは人のためならず、という言葉が身にしみます。
豪州では、国(州?)の費用で、米作りのための用水が
引かれています。
カリフォルニアでは、雪解け水を生活用水・農業用水ともに
使うために、農業用水の優先順位は低くなっています。
しかし、農家は、別段水を作る努力をする必要はありません。
共同体的意識に支えられない農業とは、
工業的農業なのでしょうか?
その時、アメリカやオーストラリアと比較して、
根本の部分での国の補助が少ないから
税金で、水を準備しろ、と言われたら、
私達は、喜んで地方交付金の増額を認められるのだろうか?
色々なことを考えてしまいました。
小澤 量
有限会社てんち代表取締役
東京都府中市宮町1-34-14
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