[BlueSky: 4629] Re:4628 IBM 環境シンポジウム 2002 を見て


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Fri, 18 Oct 2002 12:03:01 +0900

こんにちは、葛貫です。

一昨日、ネットで中継されていた「IBM環境シンポジウム2002」、
http://www-6.ibm.com/jp/company/environment/envsympoinfo/program.html#
全部、見ることはできなかったのですが、行政、企業、民間、それ
ぞれの「環境経営」に対する取り組みにが紹介されていました。

企業では、製品を回収・再生するシステムをつくっても、中古品が
途上国へ流れたり、不法投棄されたりして、望ましい回収率が得ら
れないこと、回収してつくった再生品の品質がもとのものより下が
ってしまうこと等が、今後、改善して行かなければならない課題と
なるというお話でした。

# 電化製品を買い取りではなくレンタルにして、部品交換による
# バージョンアップを可能にしたら、というような話を見かけ
# たように思うのですが、どんなものでしょう。

民間の例として、林業家の方が、教育関係や保森林全団体等に私有
林を開放(?)し、森林について学習しながら、森林保全に協力し
てもらうというようなお話をされていました。

行政では、三重県の取り組みが紹介されていました。
情報公開することにより、企業と行政が「癒着」ではないかたちで
協働する方法を模索して行こうとしている様子がうかがえました。
条件を整えて企業を誘致しても、コスト重視でサッと海外へ行かれ
てしまうと地域社会が揺らいでしまう等の悩みがあるようです。

# 「三重の環境」http://www.eco.pref.mie.jp/ というサイト、
# 良くできているなと思いました。ただ、すべての県民がインタ
# ーネットにアクセスできるか等々、情報に接する頻度は、まち
# まちだろうな、とも思いました。

シンポジウムは、遠慮ないかたちで、それぞれの立場への要望が出
されていました。

小綺麗なかたちで話をまとめあげるのではなく、これからも、この
ような機会を設けて協働して行きましょう、という閉会の仕方に、
好感が持てました。

環境経営とは、物・エネルギーの流れだけを取り扱うのではなく、
ひとのwell beingも考え合わせたsustainable managementであると
いうとらえ方をされていたのが印象的でした。

環境経営の第一線にかかわっていらっしゃる方たちのお話をうかが
う機会が得られたこと、とても有り難く思いました。

12月中旬に、IBMのサイトの方に今回のシンポジウムの抄録が
アップされるというお話でした。


神奈川では、先程まで降っていた、雨が、今さっき上がりました。
こちらでは稲刈りが済み、蕎麦の花が満開です。
今晩は、十三夜、栗名月、晴れるといいな。


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。