[BlueSky: 4430] Re:4424 環境税の導入を日本経団連が容認


[From] "ICHINOSE,Takeshi" [Date] Sun, 16 Jun 2002 10:09:49 +0900

一ノ瀬です。

 澤口さん、畑中さん、こんにちは。


畑中さん#4424<

 税制のあり方も旧来的な「お金」の圧力での行動是正にはあまり可能性を感じません。
 そもそも環境問題は・・・・・・・・・・・・これらにメスを入れない限り抜本的な解決には向かわないような気がします。


 環境税が無意味だとまでは言いませんが、私も同感です。


 元来、エネルギー消費は価格弾力性が低い(=値段が上がっても消費を抑制し
にくい)ものです。
 なぜ、価格弾力性が低いかと言えば、要は、それ(=自動車など)無しでは生
活が成り立たないような、世の中の仕組みができあがっているからです。

 それでも、EUなどでは、温暖化ガス排出量が莫大な素材産業で省エネ化が遅
れていますから、こういうところでは比較的容易に効果が期待できます。日本な
どで導入済みで効果が証明されている省エネ設備の導入を、各企業が検討する際
に、環境税が有れば、導入を決断しやすくなるからです。

 日本で環境税を導入すると、運輸や家庭、オフィスでのエネルギー消費抑制に
期待することになりますが、単に税負担を増やしただけでは効果は薄そうに思わ
れます。

 先に、佐川さんが長野モデルに関して、
#4388<
このような現状でマイカー使用の削減を達成するには、長野県下での「都市生活
のすすめ」が必要ではないかと思います。

と指摘しておられましたが、具体的に新しい生活様式を提案した上で、その生活
様式への以降を促進する手段として環境税等を使うのでなければ、環境税は単な
る生活コストの増加、にしかならないと思います。
 この、新しい生活様式、が難しいですね。 




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