[BlueSky: 4425]  環境問題 ML における実名と仮名について


[From] "稲垣 武司" [Date] Thu, 13 Jun 2002 21:53:27 +0900

 既に収束に向かいつつある(と、勝手に思い込んでいる)問題を、蒸し返す
ような野暮をするつもりは、毛頭ありませんので、独り言だと思ってお聞き流
しを・・・

 そもそも、相手の正体どころか顔すら判らないで成立しているネットワー
ク世界の議論に、実名とか仮名とか、どれほど意味があるのだろうか。

 実名だから信用できる、仮名の奴は信用なら無い、と、云うのは名前と云う
ものの、本来の使い方から大きく外れていはしないか。
 「相手を信用する」からこそ、『本名』を告げるのであって、「相手に信頼
されたくて」『本名』を打ち明ける訳ではないはずだ。

 大体、仮名という奴は、そんなに信用できないものなのか。
 「ペンネーム」「号(雅号)」「芸名」「四股名」「屋(家)号」「字(あ
ざな)」「仇名」
 これらは全部『仮名』の類に属するものだろう。
 一部の「仇名」を除き、これらの『仮名』には、相手に対する信頼と信用と
が、多分に込められているのではないか。

 と、同時に、これらの『仮名』を持つ者がそれを用いて発言をする際には、
その名で呼んでくれる人達に対する『責任』を、間違いなく有する。(例え
ば、『羽花』とは、私の号ですが、これで発したものは容赦の無い批評と反論
にさらされます。狭い、仲間内の世界で、ですが。ただ「号」が有名になる
と、それにつれて、世界が広がるので大変そうです。
 噺家さんや、梨園・桃園を始とする花柳界の人なんかは、名跡を継ぐことに
よって、実力を認められ、信用が上がったりもします)

 そもそも『本名』と、云う奴は、「明かすことによって」不幸になる。
 『忌み名』をお持ちの方もおいでだろう。
 そこまで民俗学的に遡らずとも、「在日」の方々が持つ通称としての「日本
名」。
 就職や結婚等で行われる不当差別(未だにそんなことが行われている事実を
知るのは、悲しくもあり、同じ日本人として非常に恥ずかしい)を考えれば、
同情するとは言えないが(同等の立場に立ったことの無い人間がそう言えば、
それは驕りか、憐みか、蔑みでしかないと考えるから)、気持ちを推し量るこ
とは出来るし、否定することは出来ない。

 以上、取り留めの無い独り言、でした。
 
羽花 u-ka-3791-ayame@k9.dion.ne.jp







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