[BlueSky: 4383] 経済性って、やっぱり足枷?


[From] "稲垣 武司" [Date] Fri, 7 Jun 2002 22:06:49 +0900

 梅雨入りを、今後の一歳を占う大切な雨の季節を前に、皆さん如何お過ごし
でしょうか。

 二酸化炭素の排出問題で、自動車のことが話題になっているようで・・・。
 車好きの人間としては、この二律背反、本当に頭の痛くなる問題です。
 まぁ、自動車問題に限らず、この手の二律背反と云う奴は多かれ少なかれ、
どのようなことにも付きまとう問題なのでしょうね。

 私は考えます、
 例えばこのMLと云う物。
 ・電気のこと(その背後にある発電の問題込みで)を考えたら、手書きの手
 ・紙の方が良いのかと。
 ・でも、それでは多くの人に自分の意見を知ってもらい、議論の対象にして
 ・もらうには、同じ手紙を大量に発送しなければならない。
 ・それでは、時間と費用が物凄いものになってしまう。
 ・それに、配達する際に使用されるはずの車やバイクの出す排ガスは?
 ・結局どちらが、(人間が必要としている種類の)環境に対して、少しでも
 ・負担が少ないのだろう?
 ・究極を突き詰めれば、参加者全員に徒歩で会場に来てもらい、その場で話
 ・し合いを持つのが良いのだろう。
 ・だけどこれは、人間が『生活』をしている以上不可能に近い。
 ・それに、顔を衝き合わせていなければこそ、多少きついと感じる意見に
 ・も冷静を装って対処できるのだろう。
と。
 そして、結論の出ないまま、安易なほうに流れております。

 話が逸れました。

 車の問題。
 排ガスを、少しでも減らそうと、アイドルのストップが奨励されるように
なってから結構時間が過ぎたと思います。(尤も、これで減る排ガスの量なん
て、本当に微々たる物、やらないよりまし。と、云ったところでしょうが)
 ですが、これがなかなか広がらない。
 その理由という奴を、人間の心情以外で二つばかり考えてみました。
(まぁ、探せば他に、幾等でもあるでしょうが)

 一つ目、車の構造上の問題。
 イグニッションを回してからエンジンがスタートするまでの時間が、割と長
い。
 特に交差点等で、後ろに大型車に憑かれた時等は、焦りますよねぇ。

 二つ目、時間が判らない。
 あとどれ位止まっているのか?どの位エンジンを切っていたら燃費が向上す
るのか?

 この問題は二つとも、少し金を懸ければ解決するような。

 一つ目の問題は、既に一部の路線バスで導入されている、停車時にエンジン
が切れクラッチを踏み込むと再始動する機能を、(オートマ車を除く)全ての
車に搭載することを義務付ければ良い訳ですし。

 二つ目だって、あと何秒で信号が変わる、と、表示される歩行者用信号は既
に有るわけですから、信号機の全てに取り付けることは、技術的には可能です
よね。
 エンジンの停止時間と燃費の問題は、以前JAFに問い合わせたところ、「一
般的な小型乗用車(1000cc〜1600cc)の平均値で約15秒の停止
で始動時の燃料分を節約することが出来ますよ」との回答でした。(但し、一
発始動が条件)
 これなんかは、各車種ごとの詳しい数字は、メーカーさんがカタログに一
言、添えてくれれば済む問題ですから。

 どうでしょう?
 皆さんが論じているような大きなことではありません。(環境問題を解決す
るための)時間が無いことも、承知しているつもりです。
 ですが、人の意識を変えていくには、これくらいの小さなことから始めてい
くのも、一つの策かなぁ、と。

唯、こんな小さな(環境に対して影響力を発揮するかどうかも疑わしい、人の
意識を変えることくらいにしか役立たない)ことでさえ、経済性って奴は、問
題を投げ勝て居るのだと思うと、現在皆さんが論じているような大きな問題で
は、どれだけこのことに対する配慮が必要になることやら。やれやれ、です
ねぇ。
 
羽花 u-ka-3791-ayame@k9.dion.ne.jp







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