[BlueSky: 4267] Re:4264  捕鯨文化


[From] "ARAI Tomoaki" [Date] Mon, 27 May 2002 16:35:17 +0000

羽花さん、ゲンゴロウさん、こんにちは。新井です。

> さらに『料理人』として言うならば、日本人は縄文のころから鯨を食物とし
>て獲物のとしてきました。
> それは日本における『食文化』です。
> 『食文化』を他の『文化』を持つものに否定される筋合いは有りません。
>
> 『料理人』として、『食文化』を否定されることは、『芸術』や其の他の
>『文化』を否定されることと同義です。
>
> 個人的意見は兎も角として、日本の食文化である『鯨料理』がなくなること
>は、大変残念なことです。

この意見には基本的に賛成です。ただ、「文化」「伝統」は常に守らないといけない
ものなのでしょうか?こういうと反対の為だけの意見に聞こえるかもしれませんが、
例えば、食人習慣などはどう判断すればいいのでしょうか。僕は自分のなかでバック
グラウンドになる文化や伝統がはっきりしていないためかもしれませんが、「文化」
「伝統」を常に守るべきであるという意見にはちょっと・・・という気がします。た
だ、別にクジラを食べる文化を否定するものではないですが。
 
> ですので、IWCにおける捕鯨推進国の提唱する『管理捕鯨』での『商業捕
>鯨』の再開を、切に願っております。

僕としては、商業捕鯨の利益率に興味があります。日本の捕鯨業がきちんと産業とし
て成立しうる為にはどのくらいの水揚げ量が必要なのか。またその水揚げ量にたいし
て、クジラの数が耐えうるのか、ということです。仮にそれが無理だとすると、それ
は産業として欠陥があるきがします。
また、管理が果たして可能なのかという点も興味があります。EUほど国家間の結束が
強い組織内でも管理漁業には限界があるようです。じっさい北大西洋、北海の魚の生
存はかなり脅かされているようです。果たして南極海や太平洋のような「共有地」で
きちんとした管理ができるものなのか?
前も書きましたが、きっとあと数十年するとクジラを主体的に食べようという人が減
りますし、また反捕鯨から環境運動にはいった人も(割合として)減って、今よりも
状況は良くなるのではないでしょうか。ちょっと楽観的でしょうか・・・。

あらい


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