[BlueSky: 3754] 秋の雑木林


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 5 Nov 2001 11:30:31 +0900

こんにちは、葛貫@神奈川です。

昨日は良いお天気だったので、近所の雑木林へ出かけました。
まだ、紅葉には早かったのですが、午後2時頃なのに、もう日が
陰り始めているところもあり、季節は移ろっているのだなと思い
ました。

今回は、双眼鏡が必要がないほど近くで、アカゲラを見ることが
できました。コツコツコツコツと、くちばしで木を打つ様子等みて、
脳味噌おかしくならないのかなと子供達が心配していました(笑)。

今迄、見かけなかった変な箱が公園の高台から見え、書かれていた
能書きを読んだ夫が「あれ、サルの捕獲箱だよ。」と教えてくれま
した。夏に、子供が学校で、「サルに出くわしたら、くれぐれも目
を合わさないように」と注意されという話を思い出し、いや、本当
に野生のサルがこんなところまで出没するようになったんだなと、
あらためて驚きました。

雑木林の中のアケビに、ほどよく熟したものがなく、皮が下に落ち
ていた原因がわかり「朝一に来ても、サルにはかなわないだろうな」
と言いつつ、あきらめきれず一つ取ってきたアケビは苦かった(笑)。

最近、良い本だと教えて戴いて読んだ加島祥造さんの「老子と暮す」
(光文社)という本に、

マーク・トウェインの小説「トム・ソーヤの冒険」と「ハックルベリー
・フィンの冒険」にも二人の少年がでてきますが、その一人の少年
ハックルベリー・フィンは、それこそ自然情報だけで育った少年です。
のんだくれの父親から逃れて、浮浪児として育った。
それにたいして、もう一人のトム・ソーヤは、人工情報をうんと仕込ん
だ少年ー良い家庭環境の中で、空想をそそる読物をうんと読んだ子です。
ハックルベリー・フィンは“自然情報と知恵”を備えた少年となったし、
トム・ソーヤは“人工情報と空想”を備えた少年になった。
・・・中略・・・
彼(ハック)の自然情報と経験からは、じつにすばらしい知恵が生まれ
たのです。これは、自由にどんな状況にも応じられる知恵。しかしトム・
ソーヤは本で沢山の知恵を頭に仕込んだ少年だったので、空想に支配さ
れがちな少年になります。(p.167‐168)

という一節がありました。

自分は典型的なトム型で、臨機応変の知恵や、自在さがないことを実感
しているので、子供達は、両方のバランスが、ほどよく取れた人間に育
ってほしいな、適度に野に放とうと思いました(笑)。

環境省が、かおり風景100選の選定をしたのですね。
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=2941

「環境省では、豊かなかおりとその源となる自然や文化・生活を一体と
して将来に残し、伝えていくため、”かおり風景”を広く募集した。」
と書かれていました。

【3600】でご紹介した「これからの環境学習のあり方の検討と実践の記録」
にあった、

日本の環境保護・保全の歴史は、公害と自然保護の問題という対立の構図
を持つ市民運動が出発点となっており、対立が排除に直結し、問題解決型
の取り組みが弱かった。
環境は世界を主体と環境の二つに分けた時の片方を指す語だが、環境と
主体は同時に存在するもので、自然環境の保護・保全とは、主体である人
の保護・保全も含まなければ成り立たない。

という視点で、環境省も環境問題に取り組む姿勢を育てようとしている
のかもしれない、と思いました。

あと「科学と報道」については、
安井至さんのサイトにアップされていた「国際科学技術ジャーナリスト会議」 
http://plaza13.mbn.or.jp/~yasui_it/Journalist.htm
が面白かったです。ご参考まで。



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