[BlueSky: 3685] Re:3674 危機回避


[From] "suka" [Date] Wed, 3 Oct 2001 22:21:40 +0900

葛貫さん ゲンゴロウさん みなさん

  須賀です。

葛貫さん:
> 危機を回避するには、派手に自己主張する人材ばかりでなく、
> negotiateできる人材を育成し、そのような機関(国連って
> そのためのものですよね)充実させる必要があるのでしょうね。
> どれだけの冷静さ、客観性、柔軟性、許容量を持っていれば
> negotiatorとしての役割を果たせるのかと思うと、気が遠く
> なりますね。

negotiateという単語を手元にある英英辞典
(Oxford Advanced Learner's Dictionary)でひくと、
最初に出てくる意味は、
   to try to reach agreement by discussion
   (議論をつうじて合意にいたるようつとめること)
となっています。

negotiationとは、意見の対立をかくそうとするものではなく、
むしろその対立があることを前提として、その先にある
一致をさぐるものであることがわかります。

葛貫さんのおっしゃるとおり、これは大事なことですね。

「正しさ」という棍棒で僕みたいなアホをたたきのめしたり、
「辛口の批評」とかいうスポーティなストレス解消法で
爽快な気分を楽しんだりするのとはわけがちがうんだ、
と思いました(・・・いや、こういう言い方をしてはいかん
のですね)。

ゲンゴロウさん:
>この様に、平和志向性の弱点や性質を理解する上には、「平
>和志向も、何かに向かうときの過程に生まれている一つの価
>値観でしかない」という前提を見逃さないことが必要なので
>はないでしょうか。
>そして、「平和志向の弱点と性質」を知ったとき、平和を達
>成する賢明な方法が見え始めるような、そんな気がします。

negotiationもひとつの「戦い」のモードなのかもしれませんね。
そのときにふりまわす棍棒みたいなものを補給するための
戦略的な輸送ルートをどう確保するかも長期戦では大事に
なってきそうです。もちろんその身ぶりが相手の戦意を喪失
させてしまうのでないと役に立ちませんから、ふりまわしかた
にも入念な研究と工夫がいりそうですね。

それではまた。

   須賀 丈












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