[BlueSky: 3558] Re:3550 発効しなくても削減は出来る


[From] "tetsuya ota" [Date] Sun, 29 Jul 2001 02:50:48 +0900

二回目の投稿ですが、初めてのようなものなので、あらためて。
はじめまして。 大阪で大学生をしてます、太田鉄弥と申します。


葛貫さんへ

>サミット開催期間中に起った「反グローバル」派による抗議行動、
>警官隊との衝突による死傷者の発生等が発端になり、過激化への
>道を辿り始めるグループが出るのではないか心配です。
>一旦、環境テロが起きたら、それを口実にして過剰な防衛が正当化
>されたり、冷静に行動しようとしている環境保護系のグループまで
>「反社会的」というレッテルを貼られるようになってしまわないか
>と心配です。



ただいまイタリアから帰ってきたところです。
一連の反グローバリゼーションデモについて興味があり、
サミットの前後20日間ほど、ジェノバに滞在していました。

まだ日本の新聞を読んでいないので、日本のマスコミがどのように報道していたか
勉強不足のまま書いているのですが、
僕の知っている限り、今回のデモで環境団体として暴力行為をおこなったものは
ありませんでした。

Bluck Blockというアナーキストのなかでも過激派の若者たちが、ほとんどの騒ぎを
起こした
と聞いています。
というか、実際に騒ぎをみていたかぎり、
石を警官隊に投げ、打ち込まれた催涙弾を投げ返していた若者は
みな、黒い布で顔を覆っていました。 彼らがBluckBlockと呼ばれる人た
ちです。

特定の思想・主張をもっているわけではなく、ただ騒ぎたいだけだと
他のNGOからも非難を浴びています。
実際に彼らの暴力行為で、NGO=反グローバリゼーション=暴力という
イメージは更に強くなったのではないでしょうか。

以下、友人の参加していた環境団体が行ったデモについて。
この事件がおこった時には、ぼくは他の現場に出向いていたので、
実際にその場にいた友人から聞いた話です。

金曜日、
環境団体や人権団体等、非暴力的デモを計画していたNGOは
レッドゾーン(厳戒区域)から離れたところでデモを企画していました(警官隊と
騒ぎをおこしたかったわけではなかったので)。
しかし、そこにもBluckBlockがあらわれ、
まずデモの後方で警官隊と小競り合いを始め、
そしてそのままデモ隊の中に侵入し、
前方の警官隊も催涙弾を打ち込み始めたので、
デモ隊は警官隊に挟み打ちされた格好になりました。 煙に目を痛めつけられ、
逃げ道を探す人々で大パニックだったそうです。
突入されたわけではないので、血まみれの惨状にはならなかったのですが、
平和的デモを信奉していた参加者は大きなショックを受けていました。


シアトル以来、世界的会議にはNGOの抗議行動が必ずついてまわっていますが、
ジェノバにきて、世界問題について意見を訴えたい団体と
暴力行為に訴えるグループとの亀裂は決定的に深まってきていると感じます。
しかし、テレビは過激な絵を欲しがり、平和的手段に訴える団体には見向きもしな
かったのも現実です。

「NGOが抗議行動を起こすから、暴力に飢えた若者が集まるんだ」
という意見もあります。
みなさんはどう思われたでしょうか。

最後に、
地球環境保全を訴える人々が集まり、
去ったあとの、
ゴミで溢れかえったジェノバの街が忘れられません。
街を清掃するために650万ドルの費用がかかると新聞にはかかれてました。


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