[BlueSky: 3472] Re:3458 本当に資源は少ないのでしょうか?


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Wed, 20 Jun 2001 16:31:53 +0900

こんにちは、葛貫です。

訂正とフォローです。
> 徐々に環境収容力に見合った人口になるように、調整して行くに
> しても、今現在、存在するヒトに消えてちょうだいというわけには
> いかないですよね。
> #あてにできる「私達」の範囲なんて、その時の状況によって簡単に
> #変わってしまうもので、環境収容力を算出する範囲をどの程度の
> #広さというか地理的条件を備えた範囲で括るのが適切かという問題
> #もありますが。

「そうそう、こういうことが言いたかったの」というコラムを見つけ
ました。

星川淳の「屋久島インナーネット・ワーク」
第9回「人知と自然知のギャップを埋める」
http://www.hotwired.co.jp/ecowire/hoshikawa/010619/textonly.html

「テクノスフィアとバイオスフィアの融合」上手な表現だなと思いました。
グローバル化というのは、地球規模で辻褄を合わせようとしているのかも
しれませんが、個人的には、緩やかな連携を持った自立・自律型の小規模な
スフィアが沢山ある在り方の方が好きです。

訂正は、「物質・エネルギー循環」と書きましたが、循環させられるのは
物質だけで、エネルギーは循環ではなく、最終的には熱エネルギーになり、
拡散していってしまう一方通行の流れの中で、如何に効率良く使いこなすか
が課題ですね。 m(_ _)m。

あと、環境収容力を評価する際に、生物にはリービヒの最小律が効いている
のでしょうから、制限要因になっているものを見定めること、それが、人為
により、変えられるものか、変えられないものかを見極めること、科学技術
により、いずれ解決できるなんて、甘い幻想を抱かず、無理なものは無理と
受入れることが大切であるように思えました。

只今、「日本」に現存している炭素、窒素、水素、金属、等々、「物質」
自体は、決して少ないわけではない。物質循環についていは、それなりの
フローを考え技術を開発することにより、2つしかできなかったお手玉を、
5つ上手に繰ることができるようになるようなこともできるかもしれない。
でも、そのフローをつくるエネルギーが有限であるのだから、持続可能な
利用という点から考えると、どうすることもできない部分があるのだと
思われます。

ま、いよいよ、どうしようもなくなったら人力発電ですね (^。^;)。
廃棄自転車で人力発電機 麗澤瑞浪高 (中日新聞)
http://news.yahoo.co.jp/headlines/cnc/010617/loc_news/10300000_cncnws008.html

**********
雑談です。

先程まで「時計を忘れて森へいこう」(光原百合著 東京創元社)という、
環境教育施設のレンジャーの活動を描いた小説を読んでいました。
環境教育の入門書ではなく、中学生の娘に薦めたくなるような小説です (^^ゞ。

「僕は,時々思ってしまうんです。お釈迦さまは輪廻の輪からの解脱を
説いたそうだけれど、それは輪廻がくだらないものだからではなくて、
外側から見たとき初めて、生命の巡りの美しさ、愛おしさがわかる
からじゃないだろうかって・・・。」(p.46)
と、著者が「護」というレンジャーに語らせていた言葉が心に残りました。
この人物のようなまなざしで、ものごとを見られたら、そして、その巡り
に含まれる自身の「生」をまっとうできたら、と思いました。 

では。



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