[BlueSky: 3458] Re:3455 本当に資源は少ないのでしょうか?


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 18 Jun 2001 11:45:03 +0900

こんにちは、葛貫です。

伊東さんwrote:
> 本当に乏しいのでしょうか?
・・・中略失礼・・・
> コストの問題なのでは無いでしょうか?

> 物理的に物質の絶対量が多いとか少ないとか言うのと、
> コストが引き合わないので実効的に使えないと言うのは、
> きちんと分離して考える必要が有るのでは無いでしょうか?

はい。それは、重要な点だと思います。

【3444】は、「一人当たりの持続的利用が可能な資源が乏しい」
ことを念頭において書きました。

魚とヒトを同じように一考えるわけには、いかないと思いますが、
水域ごとの肉食魚の環境収容量は、栄養塩類のインプット・アウト
プット、種々の環境要因の影響を受ける、植物プランクトン・光合
成細菌・海草・海藻等による一次生産量、動物プランクトンの量、
植食性生物の量、肉食性生物の量、分解者の活性等々と、それらの
相互作用を考慮して、推算されつつあります。

地域ごとの一次生産量に関係する日射量は、容易に変えられるもの
ではないように思われます。(電照等により補ったり、C4植物など
光合成の効率の良いものを導入する方法もありますが。)
「持続的利用」という視点からみて、水源涵養、河川・沿岸域の
水産物への影響を考慮すると、ある程度の面積の森林も残して置かな
くてはならず、すべて農地にしてしまうわけにはいかない。

貨幣価値も個人の好みも無視して、一括して「ヒト」として扱い、
必須アミノ酸等を考慮して動物性食品の摂取量を最低限に抑え、
物質・エネルギー循環にとって最も都合の良いようにヒトに役割を
負わせ、配置することが許されたとしても、外部からの資源の流入が
なくなった場合、日本は今の人口を養いきれるのかな、と思いました。
#具体的な数字をあげられないで、危惧だけでものを言ってはいけ
#ないと思うのですが・・・。
詳しい方がいらしたら教えて下さい。

徐々に環境収容力に見合った人口になるように、調整して行くに
しても、今現在、存在するヒトに消えてちょうだいというわけには
いかないですよね。
#あてにできる「私達」の範囲なんて、その時の状況によって簡単に
#変わってしまうもので、環境収容力を算出する範囲をどの程度の
#広さというか地理的条件を備えた範囲で括るのが適切かという問題
#もありますが。

今のところ、経済制裁や戦争等により、外部から食糧や化石燃料が
入ってこなくなったら大混乱が起きるのでは。
#米国も中東から石油を盾に取って脅されるのに嫌気がさしたから、
#今回のような政策に打って出たという部分もあるのでは。

逆に、外部から、食糧や化石燃料が入ってきている間に、物質やエネ
ルギーを最大限に有効に効率良く循環させられる範囲について検討し、
それなりのシステムを構築してしまう必要があるのだと思います。
#自然エネルギーを利用するにしても、自然エネルギーを電気エネル
#ギーに変えるための装置が必要なわけで、それをつくるためには
#資源とエネルギーが必要なわけで。

まとまりませんが、思いつくことを書いてみました。





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