[BlueSky: 3345] Re:3343 趣味のあり方


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Thu, 24 May 2001 11:27:39 +0900

葛貫です。

須賀さんwrote:
> ちょうどいいくらいに脱力的になるのもむずかしいですよね。

リラックスしようと頑張る、というような可笑しなことに
なってしまう(笑)。

> 最近、詩人で英文学者?の加島祥造さんが訳された
> 『タオ 老子』(筑摩書房)をよみました。

以前、新聞で書評を読んで、本屋さんで手に取ってみたのですが、
「積ん読」状態の本の量を思い出して、もとに戻してしまいました。
入手して置けばよかったです。

> 「萬物草木之生也柔脆、其死也枯縞。
> 故白、堅強者死之徒也。柔弱者生之徒也。」

漢文は、端正でいいですね。
文字自体が持っている意味について、もっと深い知識を持っていれば、
書き手が伝えたかった質が、より良くわかるのにと、自分の知識の
浅さが残念です。

> だから、固くこわばったものは
> 死の仲間であり、
> みずみずしく、柔らかで弱くて繊細なものは
> 生命(ライフ)の仲間なのだ。・・・

程良い緊張と弛緩を保っている状態が理想なのですが・・・。
人の場合、こわばってしまうのは、心の新陳代謝が上手くいっていない、
頭の部分ではわかっていても、心が持たない、あるいは、放さない
「こだわり」を持っている時なのかもしれない、と思いました。
その「こだわり」こそが、identitiyというものさと、思ったりも
するのですが。

**********
雑談です。

> みずみずしく、柔らかで弱くて繊細なものは
> 生命(ライフ)の仲間なのだ。・・・

「柔らかくて、弱くて、繊細なもの」というと、蝶が心に浮かん
でくるのですが、先週末から、末っ子が育てている蝶の生(死)に
付き合わされています。

芋虫から育ててサナギになったものを小学校から持ち帰り、めでたく
月曜日に羽化し、「さぁ、外へ放してあげようね。」ということに
なったのですが、何を慌てたのか、部屋の中で入れ物を開けてしまい、
お兄ちゃんと二人で追い回している間に、羽が一枚、とれてしまいま
した。しばらく我慢していたのですが、いや、泣くわ、泣くわ、自分
のミスだけに、息子にしては、怒りのぶつけ処もなく、下手な慰めを
言っても、切り替えされるし、参りました。

「学校へ行っている間に、近所のキャベツ畑に置いて来て、きっと、
仲間にあえたよ」ということにしちゃおうか等と、娘達に相談しても、
「さぁ、そんなんで納得するとは思えないね。下手な小細工しない方
がいいんじゃない。自分の思い通りにゆかない、理不尽なことなんて
沢山あるんだから、いい経験なんじゃない。」と言われてしまうし・・・。

結局、飛べない蝶は4日間ベランダで、蜂蜜をもらいながらいのちを
つないでいます。蟻が蜂蜜のまわりに集まってきているので、今日
あたり、弱ってきた蝶を運んでいってしまうかな、どうしようかな、
どうしようもないな、息子がどのように今回の事件を消化するかな、
等と思いながら付き合っています。

#こう書くと、すごい暇人みたいですね(笑)。

では。



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