[BlueSky: 3257] Re:3249 サマータイムについて


[From] "Sato, Kenji" [Date] Wed, 25 Apr 2001 09:30:04 -0400

佐藤@ミシガンです。

須賀さんと同様、今までサマータイムの問題にほとんど興味をもったことが
なかったです。私自身は日本でもやってみてもいいんじゃないかと漫然と
思っていました。細谷さん@ドイツの生活体験と同様に、子供を明るいうち
から寝かさなくちゃいけないとか、花火がうすら明るい空に上がるとかの不
便(?)も感じますが、仕事が終わってもまだ日が高いっていうのはとても嬉
しかった。サマータイムを生活体験としてはじめて経験したのはイタリアの
ローマでしたが、仕事を終えて家に帰っても、2時とか3時頃の感覚なの
で、食事をしてから、さてテニスでもしようかって言う気になります。当
然、サマータイム期間中は絶対的な活動時間が長くなって、いつの間にかと
ても疲れてしまいますが・・・。ヨーロッパ人は慣れているのか、夜中まで
騒いでも、朝、キッチリ仕事してたなぁ。

日本に導入するとなると問題でしょうね。日が高いうちに会社から帰るなん
て後ろめたい感じがつきまとうから、単に朝の労働時間が1時間長くなるに
すぎなくなる気がする。余暇時間の増加による消費拡大,景気浮揚はあるで
しょうが、ヨーロッパやアメリカのように定時が来たらさっさと帰る職場な
ら楽しめますが、上司が働いていたら部下は仕事がなくても居残りを続ける
日本の会社ではきつくなるだけです。大学の先生と違って、他人との時間の
シンクロナイズが非常に大切な仕事、あるいは顔を合わすこと自体がとても
大事だと思われている職場では、朝のミーティングの時間が1時間早くなる
し、その分早く会社が引けるかと思えばそうでもない。やっぱり、サマータ
イムは日本の社会に導入しない方がよさそう。

コストとベネフィットで導入の可否を決めるのは当然の事なのでしょうが、
経済価値や金銭に換算出来ない、出来にくい事(たとえば、明るいうちに家
に帰って家の周りを散歩できて楽しい)をどうやって数値化するんだろう。
たった1000億なら試しにやって見てほしいけど、保守的な日本社会では出来
ないだろうなぁ。


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