[BlueSky: 3097] Re:3092 脱ダム宣言


[From] NOIKE Motoki [Date] Mon, 12 Mar 2001 01:17:11 +0900

葛貫さま、横山さま、みなさま

野池です。

> 横山さん:
> > 大手のゼネコンが潰れた時を想像してみて下さい。或いは建設業界が膿を出した時、
> > 農協の膿、財投の膿が一気に出てくるでしょう。その時こそ、翻弄される安定性を
> > 皆で身をもって味わうことになるでしょうね。私はそれもまた良しと思いますが。
> > 本当に今の柔な日本人が耐えられるのでしょうかねぇ・・・・

長野県では潰れると思っていなかった官支配の県政が潰れ、
どっと膿がでるかと期待しましたが、みなさん結構したたかで、
しっかりと生き残っています。
よくも悪くも日本人は(そうくくってよいのか疑問ですが)そんな柔くはないと思います。

環境に関しては、耳にやさしい言葉ばかりが氾濫して、実態がともなっていません。
「脱ダム宣言」が波紋を起こしたのは、理念に留まらず、
実際にダムを中止するという政策に反映されたが故です。
知事の手法が問題視されていますが、
利権にぶるさがってきた人々にとっては、
手法の問題が叩きやすいからそれを前面に打ち出したのであって、
本当は自分たちの利権が壊れてしまうことへの危機感があるから、
必死の巻き返しをはかっているのだと考えます。
マスコミも手法の問題より、そこをもっと突っ込んで記事にしてほいしですね。


> えげつない世界を生き抜こうとする各々に対する「頑張れ」です。
> 私には、何が長野にとって最善であるか、わからないですから。
> でも、今後の「国vs地方」の在り方に大きな影響を与えることは
> 確かで、どのような方向へ動いて行くか関心を持って見ています。

関心をもっていただけることはたいへん嬉しいことです。
きっとそこには一地方にとどまらない問題があるからでしょう。

「国vs地方」とは、いかに権力にこびないかという問題でもあります。
いまの権力は利権と強く結びついており、
その利権を維持するために環境が犠牲にされてきたと思います。
国という単位で進められる政策は、地域の自然特性を無視する場合が多い。
対する地方という考えは、もっと地域の特性にかなった政策を展開できるという、
そういった方向性への転換を目指すものだと思います。

「脱ダム宣言」の先にあるのは、地域固有の自然の個性(適切な表現かわかりませんが)
にそった人の暮らしをどうしていくのか、という問いかけだろうと考えます。

ぼくは長野県民として、自分自身を含めて「頑張れ長野県民」と言いたいのです。
そしてまた、「長野県民」に向けただけではない「頑張れ」という言葉として、
ぼくは葛貫さんの「頑張れ」を受け止めました。


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