こんばんは，ゲンゴロウです。
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ミームの本を読んだ事がないので，本来なら
何も言えないところなのですが，本を手にと
ったことはあるので，ちょっと。。
【広木さん】
>＃＃ 「ミーム」とは、実体として存在するものではありません。 ＃＃
「ミームが実体として存在しない」は常識で考えると，
確かにそうですが，「実体」「存在」という言葉に言
及して考えてみると，どうも「生物の遺伝子（gene）」
にも，実は実体などが「ない」のではという気がします。
geneの場合も遺伝子情報の情報をさして遺伝子の振る
舞いを考えているのではないかと。。。振る舞いの結果
が生物の形質や生体に現れているので，それを見て実体
に見えているだけの様に思えます。結果を考えると，確
かにmemeの結果は現象になっています。
しかしgeneもmemeも結果ではなく情報伝達を指している
言葉なので，形のないものであるという点において同様
な「存在」であるように私には思えます。
もう一度言うと，
遺伝子の実体を「遺伝子情報の伝達」と捉えていること
で，memeにもgeneと同じような存在が生まれるように思
います。つまり，もしもmemeが現象であるなら，geneも，
現象と言わざるをえない様な気がします。
>生物の形質の多くは、遺伝情報として世代間に伝わります。
>それに対し、文化は、遺伝子とは全く関係なく、
>個体間や世代間で伝わります。
>この文化伝播現象を指し示し、「遺伝子gene」に対して、
>「meme」という言葉が、「つくり出された」のです。
あの本では，文化伝搬現象としてmemeが考えられている
程度だったのですかぁ，，そうですか。。
私は，もっとすごいことが書かれているのではないかと
想像していました。
>人が、どのような文化を採用するか、
>それは、各人の学習能力と、最適化戦略に依存します。
>手に負えないような文化は真似出来ないし、
>厄介な事はまねなんかしたくない。
>すなわち、文化の伝播というのは、
>人の行動性向によって一義的に決定されるのです。
>結果として生じた各文化の伝播経路を、
>「ミーム」としてみているのです。
>＃＃ すなわち、「ミーム」というのは、現象論に過ぎない！ ＃＃
私は，人間という意識生物の脳を経路の一つ
にして，人の手を放れて増殖伝搬するものと
して，memeを捉えていました。
お酒の席で，オジサンが若い部下に，トクトクと
物事を語っているのを見ると，
「あれは，meme的な生殖行為だよ・・・」なんて
思っていたりしました。
あるいは，パキスタンのタリバーンなども，徹底した
イスラム教育（meme移植）を受けた戦士が，他のmeme
を駆逐するという，遺伝子的な振る舞いがある。
なので，現象を見るにおいて，明らかにgeneと同じ
現象が起きている。
分析的に考えるのではなく，現象を捉えて物事の存在
認識が為されているとすれば，memeは実在しているの
のかもしれません。見えませんが，見えないのはgene
も見えません。
考えながら書いているのですが，もう少し言
うと，geneにしても，記号で書かれた内容が
伝わりmemeにしても音声言葉とか文字という
記号で書かれたその内容が伝わるので，共に，
「情報が伝搬する」ということで，二つは同
じ様なもの（存在）だとして考えることが出
来るような気がします。で，このmemeは生殖
的に世代間に伝わるだけでなく，気が付かな
いうちに他人（どんな人間）までも犯すよう
に伝わってゆくもので，「強いme-me」は絶
大な伝搬力と速度を持っているように思えま
す。その媒体（伝搬経路）は，論文，宗教，
小説，絵本，マンガ，アニメ，ＨＰ，会話な
ど，ありとあらゆる経路を伝わって伝搬して，
それが，文明の速度とか環境の変化速度を増
しているというのではないかと。。
そういう意味での，「新しい考え方」だと私
は思ってました。（てっきり，そういう事が
書かれているのだと思ってました。）
>まとめます。「ミーム」というのは、あくまで、現象論にすぎません。
>文化の伝播はあくまで人間の行動学的特性に帰結しています。
>過度に「ミーム」に依存した議論は、物事の表層をなぞるだけで、
>本質を見誤る恐れがあります。
>＃＃ この事さえ認識していれば、便利な言葉なんですけどねぇ．．
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ゲンゴロウ。。。
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