[BlueSky: 2927] Re:2925 雑メール


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 17 Feb 2001 12:29:21 +0900


こんにちは、葛貫です。
ゲンゴロウさんのコーヒータイムの続きということで。

ゲンゴロウさん:
> ソクラテス「♪水が留まれば池と呼び〜♪流れれば川となる〜♪
>        縦に落ちれば滝と呼び〜♪上に上がれば噴水と呼ぶ〜♪
>         ♪キリかカスミか雲か〜,雨かミゾレかヒョウか〜ユキ〜♪
>           たまった水が凍れば氷だっちゅーの!!」
>
> ゴロゴロ 「♪ペペンペンペンペン!いよー!絶好調!!♪♪」
>
> ソクラテス「♪石も川に落ちた岩であり〜♪コロコロ転げて石となり〜♪
>        やがては,砂となって海で積もって,また岩となる〜♪」

これを拝読していて、横山大観の「生々流転」という絵のことを思い出
しました。父の持っていた画集に載っていたのですが、いつか、本物を
みたいな、と思いました。

「空」の思想って仏教だけではなく、旧約聖書の「伝道の書」にも
以下のような文があったことを思い出しました。

**********

空(くう)の空、空の空、一切は空である。

・・・・中略・・・・

世は去り、世はきたる。
しかし地は永遠にかわらない。

日はいで、日は没し、
その出た処に急ぎ行く。

風は南に吹き、また転じて、北に向かい、
めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。

川はみな、海に流れ入る、
しかし海は満ちることがない。
川はその出てきた所にまた帰って行く。

すべての事はひとをうみ疲れさせる、
人はこれを言いつくすことができない。
目は見ることに飽きることがなく、
耳は聞くことに満足することがない。

先にあったことは、また後にもある、
先になされた事は、また後にもなされる。
日の下には新しいものはない。

・・・中略・・・

朝のうちに種子をまけ、夕まで手を休めてはならない。
実のは、これだるか、あれであるか、あるいは二つともに
良いのであるか、あなたは知らないからである。
・・・後略・・・

***********

不思議なのは、「空」の書として有名な般若心経も伝道の書も
終わり方が、明るく感じられることです。
私の理解が及ばない、それで、横山さんが【2868】で仰しゃった、
> ですから、「みんなを・・・」じゃなくて、「私は違う」と『喜びと共に』
> 言い続けることではないでしょうか?
が、できないのだと思われます。
行により識った空海と、知識の上に知識を積み上げようとした最澄
の違いかな。
#テレビで以前放送されていたものを見ただけの浅薄な知識です。
#間違っていたらお赦しを(笑)。

akiraさんが投稿された【2700】の
「今は我々が花を咲かせる役割を担っているに過ぎない。
いずれ我々の文明が滅びた時、次の時代を担う者は、今農村で
大地にへばりつくようにして生きている一見惨めな、彼らの中から
生まれるだろう。10億すべての人が現在の文明を謳歌し、その威
力に依存してしまったら、この文明が滅びる時、10億すべてが滅
びてしまうだろう。だからインドの未来のためにも、貧乏な農民が
必要なのだ。
花は次から次へと咲いては散る。けれどしっかりした根や幹が
あれば、樹が滅びる事は無い」と。

という部分を思い出しました。
詭弁と言えば詭弁ですが、この「いのち」への信頼、うらやましく
思います。様々な文明という徒花を咲かせながら続いて行く
「いのち」の樹を枯らすようなことがないよう、少なくとも、物質的
環境は守らなければと思います。と、環境問題へつなげる(笑)。

では。




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