[BlueSky: 2865] 電力自由化


[From] Sawaguchi Yuji [Date] Thu, 08 Feb 2001 06:55:37 +0900

澤口@一升金です。

JAWAYさんの<p0432040ab6a700cc886d@[61.114.101.53]>から
>私が言っているのは、個人レベルで自家発電を行う話です。
>送電線の設置負担よりも自家発電を選んだ方が安い場合もある訳です。
? それこそ経済的な問題以外の何者でもないですね。

>電力会社からの送電を、送電設備設置が理由で断られた場合には、
>自然エネルギーや新エネルギーがそれらの人を支えるでしょう。
いずれにしても、電力の完全自由化によって余計な負担が出る消費者と
いうことになりませんか。

>大規模な発電所は都市の様な負荷集中地域にはMINBYによって存在しませんよ。
発電所のコストは設備だけじゃないですよ。土地取得費、住民対策費、
燃料の陸揚げ、冷却水、災害リスクを加味したものです。
都市用の発電所でも地方に作った方が単純にコストがかからないから
地方に作っているだけではないのですか。
# ところで、MINBY ってどういう意味ですか?

>そして遠方の発電所からの高圧線は都市部を目指して設置されるのです。
>ですので幹線と言われる送電設備のほとんどは都市負担になる構造です。
都市で使う電気料金を都市が負担するのは当たり前なのではないですか。

>そんなに需要密度が低い所では、わざわざその地域に変電所を設置しなくても、
>どこかの変電所から引っ張って来れば、電柱のトランス程度で賄えるんでは?
別に変電所を分散すべきだという話ではなかったと思うのですが。

>澤口さんの言う様な電力価格構造になったとしたら、
>当然の用に自家発電/コージェネに移行していく事になるので、
>電力会社の送電負荷を増加させる事もなく、新規設備も不要な訳です。
わたしだけの主張ではなく、伊東さんの主張でもあります。
ご自分でこう言っていることをお忘れではありませんか。

>送電線の設置負担よりも自家発電を選んだ方が安い場合もある訳です。

移行については、電力自由化によって、需要家が個別の実コストを負担
する、ということが前提になります。

>電力会社が電力余剰の発生を恐れて、消費開拓を進めている程なので、
>地方における電力消費者の増加を嫌がるとも思えませんけど。
電力設備というのはピーク負荷に合わせて作られているので、時間帯や
季節変動で消費量の極端な差が出るのはまずいわけです。
地方の需要家が増えても、ピークとベースの差が縮まるわけはないでし
ょう。

>そもそも電力会社の高コスト構造で「需要家密度の低い地区」の負担が大きい、
>なんて話は今まで一度も聞いた事がありませんが。
誰にとっての負担でしょうか?
市町村の周辺部では電力会社の営業所が統廃合されていますが、これは
負担が大きいからなのではないですか?
再三申しますが、コストというのは設備費用だけではないですよ。検針
費用やメンテナンスのための待機人件費も含みます。
電力というのはシステムですから、初期導入費用だけでは議論できません。
自家発やコ・ジェネを自前で設備するのもいいですが、それを維持する
ための人材確保はそれなりに費用もかかります。
自然エネルギー開発も、そろそろシステムマネジメントに踏み入って検
討する時期でしょう。

>とにかく「依存する」と言う意識を改めなければ、
>自由化をうまくこなす事はできないでしょう。
自由化というのは自己責任化ということでもありますね。


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。