こんにちは、小宮です。
佐藤さん、横山さん、葛貫さん、ご意見ありがとうございます。
僕は遺伝的に血のつながった子供を持ちたい、というのは人
の根源的な欲求で、もしクローンが技術的に可能になれば、
治療に使いたいということにはなかなか反論できないと思いま
す。確かに日本では佐藤さんの紹介された資料にあるように、
今はクローンは禁止となっていますが、日本でも生殖医療の
応用範囲はじょじょに広がってきているのではないでしょうか。
クローンが禁止になるのは今クローンで生まれた子供がまだ
いないから有効なのであって、もし人クローンが他の国で認
められるようになれば、日本で禁止にしてもあまり意味はない
でしょう。もし子供のいない不妊で悩むカップルは、他の国で
生めばいいのですから。
ただ、どのような技術でもそうなのかもしれませんが、クロー
ンも使われ方によれば簡単に優勢思想や人権侵害につなが
ると思います。アメリカではすでにIQが高い精子ばかりを集
めた精子バンクとか、モデルの卵子の競売とか、恣意的に子
供を産むことは現実になっています。これはクローンよりもひ
どい現状かもしれません（これも悪いことかどうかは議論の
余地があるかもしれませんが）。だから、もしクローンが認め
られる方向にあるのならば、日本も早めにそれにそくした対
応、規制をひくべきなのではないでしょうか？
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