[BlueSky: 2721] Re:2715 類推・演繹


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 9 Jan 2001 11:55:19 +0900

こんにちは、葛貫です。

葛貫:
> > はい。ご意見をうかがうために投稿しているので、ご指摘、ありがたく
> > 思っています(^^)。

横山@氷点下の芽室さん:
> 随分お行儀が良いですが、私は類推、演繹、何でも有りで良いと思う。
・・・中略失礼・・・
> どうか、他の皆さんも遠慮なく発言して貰いたいと何時も願っています。

同感です。

> ・・前略・・その中の主体は、翻弄され続けるえげつない世界です。
> にもかかわらず、私はその方が生物にとっては豊穣であると考
> えています。事実、畑の土ではそうなっていますからね。静的安定性は確
> かに心地良いでしょうが、その先にあるのは何時も熱的死の世界です。

人の社会では、その「えげつない」せめぎ合いは、ミームを介して行われて
いるように思われます。

人が情報を流したいと思う背景には、何らかの意図があり、「知の欺瞞」
なんて日常的に行われているわけで、それに気付かずに引っ掛かる、
あるいは、気付かない振りして引っ掛かりたがる甘さを、自分が持っている
ことを意識した方がいい。

DGCのメッセージ・ボードに秦野彰二さんが書いていらした
「Re: 効率化による勝ち残り、複雑化による負けない生き残り 」
http://www.affrc.go.jp:8001/dgc/DGCboard/messagesJ/537.html
が、不足する点もなく、余分な解釈もなく、この問題の核心を適確について
いるように思われました。

所詮、人は全体を認識することはできず帰納、演繹、帰納、演繹・・・・・と
繰り返してゆくしかない。少しでも自分のユートピア像に近付けるように、
帰納、演繹の間に挟まれているフィルターを見抜き、その欺瞞を受入れ
るか、除くかを意識的に選んで行くことができれば、それが最善なのでは
と思います。

佐川さんが【2020】で書いていらした、
>私にとっての「普通」、貴方にとっての「普通」を提示し合うことで私たちの
>社会がどのような姿をしているのかが、よりハッキリと見えてくるのではな
>いかと、私は考えているわけです。
により、MLはその訓練の場に成り得るのではないかと思っています。

【2710】に佐藤さんが書かれた
>たとえば社会学にダーウィニズムを持ち込んで現実の姿を捻った視点で
>捉えることになったように、類推・演繹には気をつけた方が良いのでは
>ないかと思っています。
という問題は、遺伝子操作技術等との組み合わせにより、どのような方向
へ進展して行く可能性があるか、気を付けて観ていなければならないことだ
と思われました。






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