[BlueSky: 2659] Re:2651 TV ゲーム規制案


[From] "yuichiro komiya" [Date] Sat, 23 Dec 2000 21:20:09 +0900

こんにちは、小宮です。

澤口さん使用権ライセンスのご説明ありがとうございました。
ゲームはどっちになるんでしょうね?

○佐川さん
> TVゲームには、大きな影響力があることは、多分そうだろう
> と思うのですが、その「影響力」の中に犯罪の「抑止力」は含
> まれないのだろうか? という素朴な疑問があるのですが・・・。
>
> もし、「犯罪への誘因力」と「犯罪の抑止力」が同程度であれば、
> 現実にそうであるように統計上の数字には大きな変化が見られな
> い。と、いう可能性もありそうですが。

これは実は、僕もあると思っています。ゲームといってもいろいろ
ありますから、ある種のゲームは情操教育というか、感受性を
養う手助けをするのではないかと思います。今のゲームには、
映画や小説にまけないくらい大きな影響力を与えるものもある
みたいですからね。それがいい方向に向かえば、人間形成に役立
つかもしれません(これは肩を持ち過ぎかも…)。

ただ、悪い影響を与えるものもあるでしょうから、もし規制する場合
は、その線引き(どういうソフトに対して年齢制限を設けるか)が明確
なものでなければならないと思います。

○葛貫さん
> 小宮さん:
> > ・大人は自己責任により、自分のためにならないことを行う権利(スト
> > レス解消のためのギャンブル、喫煙、ポルノなど)があるが、自己決定
> > 権のない子供は、法で規制することによってそれらのものから守って
> > やらなければならない。
>
> これ↑をどうやって、子供に納得させるんですか(^_^;)?
> 私には、至難の技に思えます。

まー難しいでしょうね(^^;。確かに違法な手段で入手する子供はいると
思いますが、それはタバコでもアルコールでもポルノ雑誌でも同じです
から…。要は、残虐シーンのあるゲームを、それら年齢制限のあるもの
と同等に扱うようにしよう、ということです。それでもかなりの子供は
救えると思いますよ。

タバコやポルノがなぜ年齢制限があるかというと、それらは本来は
体や精神に悪影響を与えるものだけど、政府が個人にやめろと規制
することはできない、「政府が個人の生活に干渉することができるの
は、個人の行為が他の個人に危害を与える限りにおいてである」
という、自由主義の基本原則である他者危害の原則が、自己決定権
のある大人にしか適用されていないからでしょう。この自己決定権を
子供に認めるのであれば、全ての権利を大人と同等に子供に与えなく
てはならなくなりますから。大人は自分に有害なものでも理性で
コントロールできるが、子供はそういうコントロール能力を持たない
ので、政府(というか社会の大人達)が守ってやろう、ということなの
ではないでしょうか(この最後の一文は私見なので、間違っているかも
しれない)。

#ちなみに、この規制案というのはあくまでも子供を守る、というのが
主旨で、悪いゲームをとりしまるのが目的ではないので、残虐な描写
のあるゲームが子供に悪影響を与えないのであれば(今までは与え
ると仮定して話をしてましたが)、年齢制限なんかつける必要はない
と思います。


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。