葛貫です。
ノ瀬さん、こんにちは。お久し振りです。
尼崎大気汚染公害訴訟等のニュースが流れると、あぁ、一ノ瀬さんが
住んでいらっしゃる所だな、と思いながら聞いています。
葛貫:
> ”「科学」だけを振りかざすのではなく、自然と共に生きてきた人達の智慧も上手
> にいかせたらいいな、と思いました。”
> という発言には、やや見過ごしにし難い誤謬があります。
一ノ瀬さん:
> 自分を取り巻く自然環境とその変遷を注意深く観察し、そこから法則を導き
> 出し、言葉を与えて整理すると言う営みは、「科学」以外の何物でもありません。
はい。
仰しゃる通りだと思います。
> ”自然と共に生きる人達が科学と無縁である”というものの見方は、偏見としか
> 形容のしようがありません。
科学と無縁だとは言っていません。
> 私ならば、上の発言は、
> ”「近代技術」だけを振りかざすのではなく”
> と表現しますが。
はい。単語を選択し間違えました。
2+2は4にしかなり得ないという「科学」の合理性を尊重し、無駄なことを
しないように心掛けるのは、言うまでもなく当たり前のことです。
その合理性を尊重しながら、そこに長い間住んできた人達が、その土地
の環境特性と、どのように自分達の「欲」と折り合いをつけて生きてきた
のかという智慧を、学ぶことが、大切なのでは、言いたかったです。
最新の技術を用いて、その時、その場における、各々の立場における
合理性をあげるのは、それほど難しいことではないと思います。
立場より、拾い上げるパラメータは異なることが多々あり、その合理性
の裏にある個々人の「欲」と、どう折り合いをつけて行くかが課題なのでは。
> でも、勉強になりました。「ワッカナイ」ですか。
カムイワッカの滝という温泉や、紋別という土地もありましたね。
地名の由来を知ることは、風土を理解する一助になるかもしれませんね。
「口伝」(澤口さんが仰しゃる伝承と同じ)のような形で残ってきた物語を
科学してみると面白い発見があるかもしれませんね。
某MMで募集していた「印象に残った本」にも投稿したのですが、厳しい
自然環境のなかで、自分達の生活を守りつつ、その土地の風土と折り
合いをつけてきたか、近代化により、どのような苦悶を抱えてその「折り
合いをつける智慧」が崩壊してきたかが書かれている「ニングル」という
物語は、子供にも読みやすく、お薦めです。
#河口湖の与勇輝人形館には、この物語に登場するキャラクター
#をイメージしてつくった人形が展示されており、それを見に行き
#ました。
akiraさんが【2624】で、江戸時代の暮らしについて書いていらっしゃ
いましたが、丁度、環境goo http://eco.goo.ne.jp/ のWEB講議に
第9回 植物国家としての日本 〜石川英輔 武蔵野美術大学講師〜
http://eco.goo.ne.jp/magazine/lesson/lesson.html
という話が載っていました。ご参考まで。
では。
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